※この記事は、有資格者(管理栄養士)に質問し、その回答を元に作成しました。
味噌汁の保存期間・賞味期限

撮影:salvia writer
原則として、常温で味噌汁の保存はできません。味噌汁を常温で保存することが可能なのは、夏場は数時間ていどで秋冬は5時間〜12時間ていどです。
もし、うっかり冷蔵庫に入れ忘れて一晩経ってしまったら廃棄することをおすすめします。
なぜなら味噌は未開封の清潔な状態なら長期間もつ保存食ですが、開封した瞬間に空気に触れて色・風味・味が劣化します。さらに出汁に溶かして、菌が繁殖しやすい温度帯になり、水分が加わるので危険な状態になると考えられるからです。
後述しますが、味噌汁の具材によっても保存期間が前後します。合わせて確認してくださいね。
✔CHECK
味噌汁を常温で放置するのはNG
夏場は数時間ていどでも危険!
味噌汁を冷蔵庫で保存すると何日もつ?

冷蔵庫に入れておけば2日は飲める
味噌汁の消費期限は、常温保存に対し冷蔵庫で保存する方が約2日〜4日ほど長くなります。なぜなら微生物は温度が下がるほど増殖しにくくなるからです。
味噌汁の消費リミットは3日に設定
適切な方法で冷蔵庫に入れておけば、調理してから3日目までは問題なく飲むことができます。具材や保存の条件がしっかりしていれば4日まで大丈夫ですが、多くの人が4日目の味噌汁は不安になるようです。
5日目は危険
味噌汁は冷蔵庫に入れても5日は日持ちしません。味噌汁を一度にたくさん作って時短したいなら、冷蔵ではなく冷凍です。平日(5日間)や週末もふくめて6日~1週間と、長期保存をしたい場合は、後述する「作り置き」や「冷凍方法」を参考にしてください。冷凍することで1週間~3週間も保存できるようになります。
味噌汁が腐ったときの見分け方
冷蔵庫から出した味噌汁のチェックポイントをまとめておきましょう。
冷蔵庫で保存しているとはいえ味噌汁の状態はそれぞれです。保存可能な期間でも食べる前に自分で確認をし、判断することをおすすめします。
異臭がしないか
酸味や変な味がしないか
作ったときと味が変わっていないか
色の変化していないか
膜が張っていないか
においや味など、少しでもいつもと違うと感じた場合は、迷わずに食べるのをやめて廃棄しましょう。
✔CHECK
冷蔵庫に入れれば2日~3日
できるだけ早く飲みきろう
味噌汁を冷蔵庫で日持ちさせる方法

撮影:salvia writer
味噌汁を作るときは1食で飲みきれる量が理想的です。しかし「作りすぎて余らせてしまった」「あえてたくさん作り翌朝に回したい」という人も多数。また1人暮らしの場合は、1回分をその都度作るのが手間という声も耳にします。
そこで、味噌汁を冷蔵庫で日持ちさせる方法をチェックしていきましょう。
鍋ごと冷蔵庫に入れるのは正解?
味噌汁を作った鍋を、そのまま冷蔵庫に入れる方法はおすすめできません。理由は味噌汁のニオイが冷蔵庫に広がったり、逆に冷蔵庫のニオイが味噌汁に移ったりするからです。
しかも鍋の粗熱が取り切れていない状態で冷蔵庫に入れてしまう確率も高くなるため、庫内が温まって他の食材に影響がでたり、常温で冷ましている間に傷んだりすることが懸念されます。
もし鍋のまま冷蔵庫に入れるなら、鍋のフタはしっかりしめましょう。また、きちんと冷ましてから冷蔵庫に入れるのが鉄則のため、早く冷ます工夫が必要です。鍋の下に保冷剤を敷いたり鍋を氷水の中に漬けたり、常温の時間を少しでも減らしましょう。
保存容器の使い方・選び方
味噌汁を冷蔵庫で保存するなら、タッパーや密閉容器を活用するのがおすすめ。味噌汁を鍋からタッパーや密閉容器に移し、ひと手間かけるだけで消費期限を伸ばすことができます。
まず使用する保存容器は衛生管理が重要なので、必ずアルコール消毒をして清潔さを保ちましょう。電子レンジを使用できる容器なら、タッパーに少量の水を入れて行う「スチーム消毒」もおすすめです。
保存容器に味噌汁を入れたらすぐに冷めるよう保冷剤や氷水などを使い、急冷するとより日持ちさせることができます。
保存容器を選ぶ際のポイントは次のとおり。
たっぷりと十分な量が入る
汁漏れやニオイ移りが防げる
容器の側面に目盛りがついている
ホーローの素材でできている
目盛りは、分けるときの目安になり、ホーローでできたものはそのまま直火にかけることもできるので大変便利です。
日持ちする具材と傷みやすい具材

味噌汁の日持ちは、使う具材によっても日数は変わります。そこで、日持ちする具材とそうでない具材を紹介します。
日持ちする食材
日持ちする食材は、水分が少ないという特徴があります。たとえば常温で長期間保存できる乾物は水分が少ないため微生物が繁殖できず、その結果、腐敗しにくいのです。
<日持ちにしやすい食材の例>
お麩、乾燥わかめ、とろろ昆布、ねぎ、根菜(にんじん、大根など)、長ネギ、白菜、ごぼう、油揚げ、干しシイタケ、キャベツなど
日持ちしない食材

日持ちしない食材は、水分やでんぷんが多いなどの特徴があげられます。冷蔵や冷凍の後、再加熱する過程で食感が大きく損なわれる食材も長期の保存にはむいていません。
<日持ちが難しい食材の例>
じゃがいも、なめこ、しじみ、あさり、ほうれん草、こんにゃく、白滝、もやし、ナス、オクラ、かぼちゃ、たまご
これらの具材を味噌汁に使いたい場合は、その日のうちに食べ切るようにしましょう。
味噌汁を余らせないテクニック
味噌汁を冷蔵保存せずに、その日に飲みきりたいという人もいるようです。そんなときは、お鍋に入れる水を「お椀1杯分(✕人数分)」の分量で作るのがコツ。できあがりの分量を逆算して作る方法が便利ですよ。
✔CHECK
腐りにくい食材を選んで作り
よく冷まして保存容器を使う!
作り置きのコツ

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作り置きをしたい時は「微生物が嫌がる環境」がポイントになります。長期間保存するために、冷蔵庫内の収納場所や、調理でも工夫できることなどを確認していきましょう。
冷蔵庫内に入れる場所
冷蔵庫で保存する場合、冷蔵室でもOKですがおすすめはチルド室。冷蔵室が通常約2℃〜5℃なのに対し、チルド室は凍る寸前の約0℃に設定されています。温度がより低いため、微生物の繁殖をさらに防ぐことができます。
「作り置き」の作り方
しっかり加熱をして中まで火を通すことや、塩分濃度を高める(濃いめに作る)などの工夫で、より保存性が高まります。味噌の風味を活かすために、出汁の段階でしっかり火を通して、味噌を多めに溶かしましょう。いつもの調理で少しだけ意識するだけなのでとっても簡単です。味見して濃いと感じたら、出汁で薄めて調整してくださいね。
出汁も日持ちする種類で作る
味噌汁の日持ちは具材にも左右されますが、出汁の種類でも消費期限が変ります。こんぶ出汁、かつお出汁、いりこ出汁は、実は日持ちしにくい種類です。最も日持ちするのは、市販の顆粒です。
おすすめ味噌玉レシピ
味噌汁を作り置きにおすすめなのが「味噌玉」です。簡単に説明すると、手作りのインスタント味噌汁といったところでしょうか。
用意するのは味噌・かつお節や顆粒だし・好みの具材のみ。作り方はこれらを自分好みのバランスでラップでぎゅぎゅっとボール状に丸めるだけでOKです。
市販にもお湯をかけるだけで簡単にできるインスタント味噌汁もありますが、実は簡単に手作りすることも可能です。手作りなら自分好みの味噌汁を、仕事など外出先でもたのしめるのでぜひ試してみてくださいね。
中に入れる具材は、日持ちを意識するために水分が少ないものを選びましょう。条件としては「そのままでも食べられる食材」や「お湯をかけるだけで食べられる食材」。たとえば、わかめや、のり、ひじき、なめたけ、ねぎなどです。
一人暮らしにおすすめの方法
一人暮らしの人は具材だけを冷凍しておく方法もおすすめです。葉物野菜やきのこを一食分ずつ冷凍しておけば、食べるときに顆粒だしを入れたお椀にお湯を注ぎ、解凍した具材と味噌を少し入れて溶くだけ。簡単に出来立ての味噌汁が楽しめます。
家族の生活ペースがバラバラだったり、一人暮らしだったりすると、食品を無駄にしてしまうことも多いものです。ここで紹介したポイントを抑えて、賢くおいしく味噌汁をたのしんでくださいね。
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時短もできて節約にもなっって
フードロス削減にもつながる!
味噌汁は冷凍で長期間保存が可能に

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味噌汁は冷蔵庫に保存しても、日持ちは長くて4日です。これより長期間、味噌汁を保存したい場合は冷凍するのがおすすめ。保存期間は約1週間〜3週間と飛躍的に延ばすことができます。
ただし「消費期限(食べられる期間)」は伸ばせても、「賞味期限」の保証はできず、風味はどんどん損なわれていくことを覚えておきましょう。期限内でも早めに食べ切る意識は大切というわけですね。
冷凍方法やコツ
冷凍保存するには2つの方法があります。
①一食分をタッパーなどの保存容器に入れて、そのまま冷凍する
②味噌玉を作って、一食分ずつラップに包み冷凍する
また味噌汁を冷凍保存をするなら、水分やでんぷんの多い食材を避けましょう。たとえば、じゃがいも、こんにゃく、豆腐、ほうれん草、もやしなどです。また冷凍はまとめてではなく、一食分ずつ小分けにしてから保存するのがコツです。きちんと守ることで、長期間、味噌汁を冷凍保存することができます。
解凍から調理の方法
解凍するときはさまざまな方法があります。
半日てい度前に冷蔵庫に移し、あるてい度解凍してから鍋に入れて火にかけ、沸騰直前で止める。
常温で1時間ほど放置して、自然解凍してから鍋に入れて火にかける。
凍ったままの状態で鍋に入れて火にかける。
密閉容器や袋に入れて湯煎して温める。
沸騰をさせてしまうと味や香りがとんでしまうので、温めるときは必ず沸騰直前までにとどめること。ただし、加熱が甘すぎると雑菌が繁殖しやすい温度が続いてしまうので注意してくださいね。
他にも、電子レンジで加熱することもできますが風味が損なわれてしまうのでおすすめしません。また自然解凍については、夏場などの気温の暑い時期は避けてください。
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味噌汁は「冷凍」できる!
忙しい朝も平日の夜も助かる
上手に冷蔵保存をしておいしさをキープ

撮影:salvia writer
味噌汁の保存期間を整理すると、常温で保存する場合の保存期間目安は夏場以外で5時間〜12時間程度。冷蔵保存で2日〜4日程度。冷凍保存で1週間〜3週間程度です。
日持ちに幅があるのは正しい状態で保存できているか、入っている食材によって変わるためです。入れる食材や調理の工夫を適切に行って、おいしく安全に味噌汁をたのしんでくださいね。
✔CHECK
味噌汁は健康面だけでなく美容にも一役!
上手に時短して毎日飲むのがおすすめ
なお、作りすぎた味噌汁を上手に保存するほか、まったく違う料理に大変身させるリメイクレシピもコチラで紹介しています。
◇記事の構成・編集・執筆/(salvia編集部)
◇記事の執筆/mooomint /青葉萌衣(管理栄養士)