※この記事は、有資格者(管理栄養士)に質問し、その回答を元に作成しました。
玉ねぎの日持ちを「常温・冷蔵冷蔵・常温」別に確認

まずは、玉ねぎを常温と冷蔵のそれぞれの条件で保存した場合の、日持ちを比べてみましょう。
常温の保存期間
玉ねぎを常温で保存するときの環境は、気温約1℃〜15℃で湿度は約50%〜70%が基本。この常温で玉ねぎを保存すると約2ヶ月は日持ちすることができます。ただし、風通しがよく直射日光が当たらないという条件に限ることを覚えておきましょう。
冷蔵庫での保存期間
玉ねぎを冷蔵庫で保存したときの日持ちは約1ヶ月。冷蔵庫の中は温度と湿度は一定に保たれるものの、野菜室の湿度は約90%と意外と高いため玉ねぎに適しません。
ただし季節や環境によって冷蔵保存を必要とすることもあります。その場合は一個ずつ新聞紙などに包み、保存袋に入れることで湿気から守ることができますよ。
玉ねぎにとって最適な保存環境は、冷蔵ではなく常温。冷蔵庫に入れると、常温の半分くらいしかもたないことがわかりました。
ただし、ここでいう「常温」とは風通しがよく直射日光が当たらない環境のこと。気温の目安が約1℃〜15℃で、湿度は約50%〜70%の場合に限ります。
高温多湿の梅雨や夏場は保存条件にはマッチしないため、常温ではなく冷蔵や冷凍で保存する必要があります。使いかけの玉ねぎを保存する場合なども冷蔵庫に入れるほうがよいでしょう。
✔CHECK
玉ねぎは基本的に「常温」で保存!
ただし梅雨や夏場などは例外
例外1.夏場の常温はNG「野菜室」で保存

撮影:salvia writer
梅雨の温度は平均で約22℃で湿度は平均で約80%です。夏場になると温度は平均で約30℃、湿度は平均で70%にまで上がります。
玉ねぎの「常温(気温約1℃〜15℃・湿度約50%〜70%)」と比べてもわかるように、梅雨も真夏も、常温保存には向かない季節。日持ちをさせるためには冷蔵庫の「野菜室」に保存しましょう。
またどうしても常温保存にこだわる場合は、日持ちの目安は1週間。直射日光の当たらない風通しの良い場所で保存し、早めに食べ切りましょう。
直射日光が当たると温度が上がり、玉ねぎの水分が蒸れて腐敗しやすくなります。高い温度や湿度によって、やわらかくなったり茶色く変色してしまったりすることもあるので、変色してしまったら速やかに廃棄してください。
✔CHECK
梅雨や夏場の玉ねぎは
常温保存だと腐りやすい
例外2.カットした玉ねぎは冷蔵庫で保存
撮影:salvia writer
玉ねぎの状態によっても保存方法が変わります。丸ごとの場合は常温が推奨されていますが、使いかけの玉ねぎは断面から水分が失われて劣化していくので、冷蔵か冷凍で保存します。
カットした場合の保存方法と保存期間
半分に切った玉ねぎは、切り口にぴったりとラップをして冷蔵庫に保存します。皮はあった方が乾燥から守れるので、極力剥かさずに保存するのがおすすめです。この場合の保存期間は約2日〜3日です。1週間以内であれば食べられないことはありませんが、かなり乾燥が進んでいるおそれも。
スライスした場合の保存方法と保存期間
スライスやみじん切りにした玉ねぎは、空気に触れやすいため腐敗が進行しやすいです。冷蔵庫に入れる場合は必ず密閉して保存しましょう。なお、スライスやみじんぎりにした玉ねぎは冷蔵庫に入れても消費期限は2~3日以内。できるだけ早く食べきるようにしましょう。
また水にさらして冷蔵庫に保管することも保存可能ですが、風味が損なわれるのでこの場合は当日中に食べ切るようにしましょう。
撮影:salvia writer
冷凍庫の保存が便利!
皮をむいたり切ったりした玉ねぎは、冷蔵庫よりも冷凍庫で保存しましょう。カットした玉ねぎを密閉袋に平らになるように入れ、よく空気を抜くのがコツです。
しかも玉ねぎは丸ごと冷凍することも可能です。皮をむいて上下を切り落とし、ラップで包み密閉袋に入れて冷凍します。
撮影:salvia writer
このように、スライス、くし切り、みじんぎりなど、あらかじめ玉ねぎを切っておけば時短にもなりますし、玉ねぎは冷凍することで細胞が壊れ、味が染み込みやすくなるというメリットもあります。しかも冷凍庫で保存したときの保存期間は約1ヶ月と長いので、料理に重宝しますよ。
✔CHECK
使い欠けは冷蔵庫!
ストックするなら冷凍庫
例外3.「新玉ねぎ」は冷蔵庫で保存

新玉ねぎとは収穫直後に出荷されるもので、時期的には3月〜5月の春ごろにスーパーに並びます。
通常の玉ねぎは、収穫してから1ヶ月ほど乾燥させてから出荷となりますが、新玉ねぎはすぐに出荷。そのため皮が薄く、水分が多いという特徴があります。
そんな新玉ねぎの保存は、常温で置くと保存期間は約2〜3日と短め。すぐに食べ切る場合は良いですが、より長く日持ちさせるには冷蔵庫に入れて保存しましょう。
保存方法は、濡れている部分があったら取り除き、新聞紙などで一個ずつ包むと湿気や蒸れ予防になります。包んだ後は保存袋に入れて冷蔵します。この場合の保存期間は約10日です。傷がある部分から傷みやすいので、事前にしっかりとチェックすることも大切です。
✔CHECK
新玉ねぎは要冷蔵庫!
扱いが違うので注意しよう
常温の保存方法と注意点

玉ねぎを常温保存するために最適な環境は、気温約1℃〜15℃。湿度は約50%〜70%です。
多すぎると風通しが悪くなるため、3個〜4個ずつネットに入れて吊すのも有効です。ダンボール箱に入れて保存する場合は、玉ねぎを一個ずつ新聞紙で包み、隣同士がくっつかないようにして保存しましょう。
このように適切に保存できれば、約2ヶ月と長期間保存できるので大量に玉ねぎがある場合でも無駄なく使い切ることができますよ。
玉ねぎとじゃがいもを一緒に保管するのはNG?
玉ねぎと一緒に保管すると、腐るのが早くなる食材があると聞いたことはありませんか?ここではウワサされている「じゃがいも」と「りんご」について確認しました。
じゃがいもはOKリンゴはNG
玉ねぎとじゃがいもを一緒に保管しても問題ありません。
ただし、りんごには要注意。りんごのもつエチレンガスの影響により、玉ねぎの成長を促進してしまうため、結果的に風味が落ちてしまいます。
じゃがいもはりんごと一緒に保存すると長持ちしますが、玉ねぎとりんごと一緒に保存すると傷みやすくなります。同時期にストックがある場合は、保存に気をつけましょう。
常温保存時に使えるゴキブリ対策
ゴキブリは玉ねぎのもつ匂いを好み、皮も食べてしまうほど大好きです。実はゴキブリ退治のための「ほう酸団子」にも玉ねぎが使われているほどです。
しかも玉ねぎの保存に適した「風通しがよく直射日光の当たらない場所」だと、ゴキブリはなおさら寄ってきやすいものです。
そこでおすすめの対策は、ネットに直接入れるのではなく玉ねぎを一個ずつ新聞紙などで包んでおくこと。新聞紙に用いられているインクにはカーボン(炭)が含まれているため、ニオイ成分を吸着してくれますよ。湿気対策にも繋がるのでぜひ覚えておいてくださいね。
✔CHECK
大量に玉ねぎを購入した場合は
冷凍庫を活用するのもアリ!
玉ねぎは腐るとどうなる?

玉ねぎが腐る原因は、湿気による蒸れですが、実際、玉ねぎは腐るとどのような変化がみられるのでしょうか。
腐った玉ねぎの見分け方
玉ねぎは腐ると以下のような変化がみられます。
感触:触るとやわらかくぶよぶよしている
見た目や形:中心部や軸がへこんでいる
色:全体が茶色く変色している
ニオイ:通常よりも強烈なにおいがする
少しでも異変を感じたら、食べるのをやめて廃棄するようにしましょう。
全体的に茶色い場合やぶよぶよするものは廃棄しましょう。しかし一部だけ傷んでいるだけなら、その部分を取り除くことで食べることは可能です。ただしやわらかくなっている層(りん片)はすべて処分してください。
また、水分が抜けてスカスカになる場合もありますが、腐敗とは違い旨みが抜けているだけです。ただし、おいしくはないことだけは覚えておきましょう。
玉ねぎは腐っていると、切る前に触ってわかることが多いので怪しいと思った時は事前にチェックしてみてくださいね。
玉ねぎから白い汁が出るのは新鮮な証拠
玉ねぎを切ると、白い汁のような液体が出てくることがあります。少しとろみがあるので「腐っているのでは?」と心配になる人もいますが、実は新鮮な証拠。正体は硫化アリルという玉ねぎ独特の辛味成分であり大切な栄養成分なので、洗い流さずにそのまま食べて大丈夫です。
茶色い汁は傷んでいるサイン
玉ねぎから茶色い汁が出てきた場合は腐っています。一部のみ茶色い場合は、その部分のみを取り除けば食べられますが、全体的にやわらかく茶色く広がっている場合は、腐っているので廃棄しましょう。
玉ねぎにもカビが生える
玉ねぎの皮にシミのようについた斑点や、玉ねぎについた黒い粉のようなものを見たことがありませんか?これは玉ねぎに生えた黒いカビです。ただし皮をむいて中を洗い流せば簡単に落ちるので、取り除けば食べることができます。
また、白い綿状になったものは白カビで、緑色のものは緑・青カビ。白カビは「玉ねぎ乾腐病」への感染が懸念されるため、食べずに処分しましょう。
カビの生えた玉ねぎには菌糸が残っているかもしれないので、特に免疫力の弱いお年寄りや小さな子どもは食べるのをやめましょう。
芽は経過時間の目安
よく、玉ねぎの芽には毒性があり、腐っている証拠といわれていますが、正確には玉ねぎの芽に毒はありません。しかし、玉ねぎに芽が生えてきたということは、収穫してから時間が経過しているサインです。玉ねぎの中央が腐っている可能性もあるので、切って確認してみましょう。
✔CHECK
ガス臭・腐った卵臭・変色
「グジュグジュ」などは腐っている
玉ねぎの保管は臨機応変に!
撮影:salvia writer
基本的に常温保存が推奨されている玉ねぎですが、先述したように季節によって「常温」が腐りやすい場合があります。
・梅雨、夏、残暑など暑い時期は冷蔵庫に入れる
・皮をむいたり切ったりしたものは冷蔵庫で保存する
・冷蔵より冷凍の方が日持ちもして使い勝手も良い
玉ねぎは常温(条件が整った状態)で2カ月ほど日持ちします。ただし品種や保存環境によっては、約1年間保存することができるほど長期間の保存に向いている野菜です。
家庭料理でも大活躍する食材なので、臨機応変に保管して効率良く食卓に取り入れてくださいね。
✔CHECK
カレー、ハンバーグ、スープなど
玉ねぎは家庭料理に欠かせない!
◇記事の構成・編集・執筆/(salvia編集部)
◇記事の執筆/mooomint /青葉萌衣(管理栄養士)