※この記事は、有資格者(管理栄養士)に質問し、その回答を元に作成しました。
完熟したアボカドは冷蔵庫で保存

完熟したアボカドは皮が黒っぽい色になり、触ると少し弾力がでて、ヘタの部分がグラグラする状態になります。
熟したアボカドは、そのまま常温で置いておくとさらに熟成が進み傷んでしまいます。完熟したアボカドを保存するときは、常温ではなく冷蔵庫に入れましょう。
アボカドを冷蔵庫で保存する方法
アボカドは乾燥に弱い性質があり、乾燥するとヘタから縮んでいきます。そんな乾燥から防ぐためにはアボカドをポリ袋に入れて、冷蔵室ではなく野菜室で保存しましょう。
冷蔵室がダメな理由
アボカドはもともと温かい気候の国でとれるので、寒い環境には慣れていない野菜です。冷蔵庫の冷蔵室だと5℃以下の環境となり、アボカドは低温障害を起こして果肉が変色。果肉に黒い斑点が混じって筋も目立つようになり、見た目も食感にも影響が出てしまいます。風味を落さないためにも、冷蔵室よりも設定温度がやや高い野菜室で保存することがおすすめなのです。
なお、完熟したアボカドを冷蔵庫に入れたときの日持ちは約4~5日です。
✔CHECK
完熟したアボカドは冷蔵庫内の
「野菜室」で保存する!
熟していない場合は常温

熟していないアボカドは、皮が緑色っぽい色をしています。アボカドはクリーミーでなめらかな舌触りが特徴ですが、未熟のアボカドは実が固く生食には不向きです。
追熟にかかる日にちの目安
未熟のアボカドは、常温保存で約3〜7日すると食べ頃になります。追熟する際は、風通しがよく20℃前後の直射日光が当たらない環境に保存しましょう。
ただし27℃を超えると追熟が早く進み、約2〜3日で食べ頃になります。夏場は室温が高くなるため、アボカドの状態をこまめに確認。いずれの場合も完熟後は冷蔵庫に保存しましょう。
追熟を早めるコツ
少しでも早く追熟させたい場合は、りんごやバナナと一緒にポリ袋や紙袋に入れて口をゆるく閉めて保存するのがコツ。りんごやバナナからは、エチレンガスという植物の成長に欠かせないホルモンの一種が発生しているので、追熟を早めることができるからです。
また室温の低い季節であれば、冷蔵庫の上に置いておくのもひとつの手。冷蔵庫の上は25度くらいになるので、冬場にはほどよい環境になります。
なお一度でも冷蔵庫に入れてしまったアボカドは、常温に戻しても追熟ができません。未熟なアボカドを冷蔵庫に入れてしまうと、温度が低く追熟されずに実の固いままの状態で傷んでいくことも覚えておきましょう。
✔CHECK
未熟なアボカドに限り
常温で「追熟」させる
カットしたアボカドは冷蔵庫に入れる

カット後に変色したアボカドは食べられる?
アボカドを切ってから時間が経つと、茶色に変色しますよね?
これは、アボカドに含まれているフェノール酸化酵素とポリフェノールという成分が関係しています。それらは空気にふれて反応すると黒いメラニン色素が作られるからです。切った後に変色したアボカドを食べても問題はありませんが、見た目もよくないのでなるべく早く食べ切るようにしましょう。
カットしたアボカドを冷蔵保存する方法
断面にレモン汁をかける
空気に触れないようラップでしっかり包む
冷蔵庫の野菜室で保存する
※種が残っている方を保存する。
レモン汁がなければ、お酢で代用することも可能です。ただ、独特なにおいがつくため調理法に工夫が必要です。
また、オリーブオイルを切った断面に塗って、保存容器に入れ冷蔵庫に入れても変色を防げます。この方法ならサラダなどにそのまま使えるのでおすすめです。
その他、電子レンジを活用して変色を抑えることもできます。ラップをかけずに600wの電子レンジで約10秒〜20秒加熱すると、アボカドに含まれる酵素が破壊されて空気に触れても反応が起きにくくなります。
またアボカドを半分だけ使う場合は、種が残っている方を保存用に残しましょう。種が空気からガードする役割を果たしてくれますよ。
切ったアボカドの日持ち
カット後のアボカドは2日以内には食べるようにしましょう。変色した部分は、次第に黒っぽい筋や点が増えていきます。気になるようなら食べる前に取り除き、生ではなく加熱調理をして食べることをおすすめします。
✔CHECK
切ったアボカドは
空気にふれないように!
アボカドを「切ったら固かった!」対処法
撮影:salvia writer
アボカドを切ったら「まだ実が固かった……どうしよう!?」と困ったことはありますか?そんな時は、空気に触れないようにそのままラップで包み、1日程度なら常温で追熟させることができます。ただし、衛生面的にはおすすめしません。
夏場などの室温が高い場合は細菌の繁殖が早いため、必ず野菜室に入れて保存しましょう。
またカット後の未熟なアボカドは、冷蔵庫で保存すると約2〜3日はもちます。ただし、これも衛生面でも問題があるので、できるだけ加熱して食べるようにしましょう。
電子レンジで追熟をする方法
簡単にできるのは電子レンジで加熱する方法です。
皮や種がついたままの状態で半分にする
耐熱皿においてふんわりとラップをかける
電子レンジ600wで約1分加熱する
粗熱がとれたあと、皮を簡単にむければOKです。様子を見てまだのようなら再度加熱してみましょう。
ただし、簡単にやわらかくなって便利な反面、風味や食感が損なわれてしまうデメリットもあります。果肉もあたたかくなってしまうため、サラダなどの冷たい料理ではなく潰してソースにしたり、加熱調理に使ったりするとよいですよ。
固いアボカドを料理に使う方法
サラダやトッピングなどの生食でなければ、固いアボカドをそのまま料理に使うことも可能です。片栗粉をまぶして揚げ物にしたり、アボカドを潰してベーコンや焼いたお肉と一緒に食べたり、パスタソースにアレンジしてもおいしく食べられますよ。
さらに簡単なのはトースターでアボカドにチーズをのせて焼くだけのレシピ。これだけでも、濃厚でシンプルな旨みが味わえて立派な一皿になります。
未熟なアボカドは食べられる?
「アボカドを切ってしまったので、無理にでも食べてしまおう」という人もいるかもしれません。しかし未熟で固いアボカドは食べることはできても、青臭さが目立ち、食感もゴリゴリとして旨みもなくおいしくありません。
たまに「固いアボカドを食べて腹痛や下痢になった」と聞きますが、これは未熟のアボカドが直接的な原因ではありません。そもそもアボカドは不溶性食物繊維が豊富で、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こすとされています。そんな食物繊維や脂質の消化不良、アレルギー、またペルシンなども原因のひとつ。いずれも何か異変を感じたら、すぐに食べるのをやめて廃棄するようにしましょう。
※「ペルシン」……人間には無毒な毒素。犬や猫にとっては有害であることも。
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固いアボカドの救済方法!
ヒントは「加熱」か!?
アボカドは冷凍で保存できる野菜

1個丸ごと冷凍する方法
できるだけ長期間かつ手間なく保存したい場合は、丸ごと冷凍庫で保存も可能です。この場合の保存期間目安は約1ヶ月です。
撮影:salvia writer
水洗いし、汚れをとる
水分を拭き取り、空気に触れないように1個ずつラップで包む
保存容器にいれて冷凍庫にいれる
■解凍方法……常温で自然解凍 or 野菜室に一晩ほど置いておく。
タテに半分にカットしたアボカドを冷凍
あらかじめアボカドを半分に切っておくと、調理がしやすいだけでなく、保存する手間も少ないメリットがあります。ただし、丸ごと冷凍するより保存期間は短くなり、目安は約2週間になります。
撮影:salvia writer
縦半分に切り、皮と種を取り除く
断面にレモン汁をかける
空気が入らないように、ラップで包んで冷凍庫にいれる
■解凍方法……常温で自然解凍or野菜室に一晩ほど置いておく。
皮をむいてカットしてから冷凍
アボカドの皮をむき、ある程度の大きさに切って冷凍しておけば料理の時短につながります。冷凍したアボカドは使いたい分だけ取り出せたり、そのまま食べたりすることも可能。この場合の保存期間目安は約2週間です。
撮影:salvia writer
縦半分に切り、皮と種を取り除く
好みの大きさに切り、まんべんなくレモン汁をかける
冷凍用保存袋に平らになるように並べ、空気が入らないようにラップで包み冷凍庫にいれる
■解凍方法……常温で自然解凍or野菜室に一晩ほど置いておく。
ペースト状のアボカドを冷凍する方法
ペースト状にしておけば使うときには解凍するだけなので、料理に使うにはとても便利。先に手間はかかりますが、後に時短につながります。この場合の保存期間目安は約2週間です。
撮影:salvia writer
熟したアボカドを切って、皮と種を取り除く
好みの状態まで、アボカドを潰す
密閉できる保存用ポリ袋にいれる
空気が入らないようにしめて、密閉状態にし冷蔵庫にいれる
■解凍方法……冷水をはったボウルに冷凍庫から取り出したアボカドを袋ごと漬けます。余った分は冷蔵庫で保存し、早めに食べ切るようにしましょう。
✔CHECK
「冷凍アボカド」の商品を
購入する人もいる
アボカドの食べ頃の見極め方

アボカドの保存場所(冷蔵庫・常温)を決める鍵を握るのは、アボカドの状態(完熟・未熟)に左右されることがわかりました。そこで必要なのが、アボカドの食べ頃の見極め方。これを把握することで、上手に保存することができますよ。
皮の色
アボカドは熟すと緑色から黒っぽい色に変化します。そのため、すぐに食べたい場合は黒っぽいものを選びましょう。
表面のかたさ
表面に触れて押したときに、やわらかさと弾力を感じるものがベスト。やわらかすぎるのも、熟成が進みすぎているので気をつけましょう。簡単に指がしずみこんでしまうものは、腐っている可能性があります。
皮の質
皮はハリがあってツヤがあるものがいいでしょう。アボカドは熟せば熟すほど、中の水分が抜けていき、実が崩れて表面にシワができます。腐っているリスクを考えると、シワがあるものは避けましょう。
ヘタの状態
ヘタはグラグラとしているのが食べ頃。反対に、ヘタ周辺に軽く触れて果肉がブヨブヨとやわらかすぎるものは、かなり熟成がすすみ腐っている可能性があります。
市場には皮が緑色の未熟なアボカドもたくさん出回ります。中には未熟なアボカドと完熟が一緒に並んでいるスーパーもありますよね。そんなときにアボカドを吟味するのは大切!
アボカドをすぐに食べたいのであれば熟成した黒っぽいものを選び、急を要さないのであれば緑色のものを購入。「緑色のアボカド→常温」「黒色のアボカド→冷蔵庫」といったように、自宅で食べ頃になるまで追熟させましょう。
✔CHECK
アボカド選びは
食べるタイミングを逆算して
アボカドの扱い方(まとめ)

アボカドは、熟し方で保存方法が変わることがわかりました。
・緑色のアボカド(未熟)→常温
・黒色のアボカド(完熟)→冷蔵庫(熟成が進まない)
そして未熟のアボカドは自宅で追熟することができます。
・直射日光を避けて常温で追熟。
・熟成を進めたい場合はバナナやリンゴと一緒に保存。
アボカドの冷凍方法やカット後の扱いについても先述してきましたが、アボカドはできるだけ早めに料理に使うことがおすすめです。
実は、アボカドの皮にはサルモネラ菌やリステリア菌がある場合があると報告されています(FDA|米国食品医薬品局)。
アボカドを切った後の手や包丁に菌が付着するリスクを考えると、アボカドを扱う際には調理器具や手をよく洗うようにするのが賢明でしょう。またアボカドの保存工程で、これらの菌がどうしても気になる人は、75度で1分間加熱してから食べるとリスクを軽減できそうですね。
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アボカドを賢く保存して
おいしくいただこう!
◇記事の構成・編集/(salvia編集部)
◇記事の執筆/mooomint /青葉萌衣(管理栄養士)