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助産師|妊娠中のジェルネイルはいつまでOK?外す理由や注意点を解説

妊娠中にジェルネイルをしても大丈夫なのか、不安に感じている方も多いでしょう。この記事では、助産師が妊婦さんのジェルネイルについて、注意点やNGとされる理由、外すタイミングなどをわかりやすく解説。「いつまで楽しめる?」「出産前に外す必要はある?」などの疑問にも答えます。

目次
妊娠中にジェルネイルをしても大丈夫?
基本的には楽しめるが注意点もある
LEDライトやジェルの成分は赤ちゃんに影響する?
マニキュアも基本的な考え方は同じ
妊娠中にジェルネイルがNGと言われる理由
爪の色を確認しやすくするため
パルスオキシメーターの測定に影響する場合があるため
緊急帝王切開などに備えるため
妊娠中のジェルネイルはいつまで?
出産前に健診で確認しておくと安心
妊娠中のジェルネイルに関するよくある質問
Q.「ネイルをはずさないといけないの?」と実際に相談する人はいる?
Q.帝王切開でも外した方がいい?
Q.ネイルは何週までに外せばいい?
Q.フットネイルも外す必要がある?
Q.ネイルサロンには妊婦であることを伝えるべき?
Q.においや姿勢がつらい場合はどうする?
実際にあったトラブル
まとめ

※この記事は、編集部の構成のもと助産師が執筆しました。

妊娠中にジェルネイルをしても大丈夫?

妊婦さんの爪

結論から言えば、妊娠中でもいくつかの注意点を心にとめておけば、ジェルネイルは楽しめます。

基本的には楽しめるが注意点もある

通常の使用で、ジェルネイルの成分が胎児へ影響を与えるという報告は、現在のところありません。

ただ、妊娠中はホルモンの影響で体が敏感になりやすく、爪や皮膚の状態が変化することがあります。そのため、爪が折れやすくなったり、ジェルネイルを落とす際に刺激を感じやすくなる方もいます。

また施術中は同じ姿勢が長時間続くため、特に妊娠後期は負担になる場合もあります。

※産院によっては、出産時の対応を考慮してジェルネイルを控えるよう案内されることがあります。理由については後述します。

LEDライトやジェルの成分は赤ちゃんに影響する?

LEDライトやジェルの成分を心配される方もいますが、通常の使い方で赤ちゃんに悪影響が出るというデータはありません。

LEDライトの紫外線量はごくわずかで、照射時間も短いため、一般的には問題ないとされています。

また通常の使用でジェルの成分が、胎児へ影響を与える報告も現在はありませんが、妊娠中は匂いに敏感になりやすい時期です。ジェルの成分の匂いで気分が悪くなることがあるため、体調と相談しながら使いましょう。

マニキュアも基本的な考え方は同じ

「ジェルは心配だからマニキュアなら安心?」と思う方もいますが、基本的な考え方は同じです。

ただし、妊娠中はにおいに敏感になりやすく、マニキュアや除光液のにおいで気分が悪くなる方もいます。

においや刺激がつらい場合は、換気をしっかり行い、体調がすぐれない日は無理をしないようにしましょう。

またにおいや刺激の少ない製品を選ぶのもポイントです。

妊娠中にジェルネイルがNGと言われる理由

フットマニュキュアの施術中

妊婦さん向けの情報では「妊娠中はジェルネイルNG」と案内されているものもあります。

しかし、その理由の多くは、ジェルネイル自体が妊娠に悪影響を及ぼすからではなく、緊急時の医療対応をスムーズに行うためです。

主な理由は次の通り。

爪の色を確認しやすくするため

医療の現場では、爪の色が体の状態を伝えてくれることがあります。

爪の色は、血液の巡りや酸素の状態などを確認する目安の一つになるので、爪の色を確認できるということは、大切なサインを見逃しにくいということ。したがって、ジェルネイルそのものが問題になるというより、緊急時に爪の色が見えるほうが医療者としては安心なのです。

パルスオキシメーターの測定に影響する場合があるため

パルスオキシメーターとは、指先につけて酸素濃度を測る機械で、出産時に使われることが多いものです。

最近の機械は精度が高く、薄い色なら問題ないこともありますが、ジェルネイルやストーンがあると正しく測定できない場合があります。

出産は、急な変化が起こることもあります。そのとき、正確な数値が必要になるため、ネイルを控えておくと安心につながります。

緊急帝王切開などに備えるため

出産の状況によっては、急に帝王切開が必要になることがあります。

その際も、爪の色やパルスオキシメーターの数値は大切な情報です。

だからこそ、出産に向けてネイルを控えておくとよいという考え方が広まっています。

ただし、産院によって方針は異なるため、気になる方は健診で相談してみると安心でしょう。

妊娠中のジェルネイルはいつまで?

ジェルネイルのボトル

実は、産院の中には、妊娠後期になるとジェルネイルのオフを勧めるところもあります。ここでは、妊娠初期・中期・後期それぞれの時期に分けて、ジェルネイルとの付き合い方を紹介します。

妊娠初期

妊娠初期はつわりで体調が安定しない時期です。匂いに敏感になったり、眠気やだるさが強く出たりすることがあります。

また、サロンの匂いや長時間の施術がつらくなることもあるでしょう。

出産時のようにジェルネイルが問題になる場面は多くありませんが、体調を優先して過ごしましょう。

妊娠中期

妊娠中期は、体調が安定してくる方が多い時期です。サロンでの施術もラクに感じられることが増えるので、ジェルネイルを楽しみやすいタイミングといえます。

ただし、後期に入ると産院によっては「ネイルを外しておいてほしい」と言われることもあります。

妊娠中期のうちに余裕を持ってジェルネイルをオフしておくのも一つの選択です。

妊娠後期

妊娠後期は、出産や緊急時の医療対応に備えて、ジェルネイルを控えることが勧められる時期です。

お腹が大きくなり施術姿勢がつらくなることもありますし、いつ入院になるかわからない時期でもあります。

なかには、産院と相談のうえ以下のような対応する人もいます。

  • 色を薄めにする

  • 装飾は控える

  • 片手だけネイルをオフする

出産前に健診で確認しておくと安心

妊娠中にジェルネイルをどうするか迷ったら、健診で助産師や医師に相談しましょう。

ジェルネイルに対する考え方は産院によってさまざまで、薄い色なら問題ないと言われることもあれば、手術の可能性やリスクを考えて全てオフするよう案内されることもあります。

出産直前に慌てることがないよう、事前に産院でしっかり確認しておきましょう。

妊娠中のジェルネイルに関するよくある質問

ネイルのLEDライト

妊娠中のジェルネイルに関する質問に、助産師が回答します。

Q.「ネイルをはずさないといけないの?」と実際に相談する人はいる?

いらっしゃいます。私が働いてる産院では、手の指1本どこでもいいから外してほしいと案内します。

Q.帝王切開でも外した方がいい?

帝王切開ではパルスオキシメーターなどで全身の状態を確認するため、ジェルネイルはオフしておくと安心です。

ただし、対応は産院によって異なるため、事前に指示を確認しましょう。

Q.ネイルは何週までに外せばいい?

ジェルネイルのオフを推奨する多くの産院では、妊娠36〜37週ごろまでに外すよう案内されます。

37週を過ぎるといつ入院になってもおかしくないため、それまでには外すようにしましょう。

Q.フットネイルも外す必要がある?

フットネイルは手ほど厳しく指導されないことが多いものの、対応は産院によって異なります。

手のネイルはオフし、フットネイルだけを楽しむ方もいますが、事前に産院へ確認しておくと安心です。

Q.ネイルサロンには妊婦であることを伝えるべき?

妊娠中にサロンへ行くときは、妊婦であることを伝えておくと安心です。

姿勢の調整や匂いの少ない溶剤の使用など、配慮してもらえることがあります。

Q.においや姿勢がつらい場合はどうする?

妊娠中は匂いに敏感になったり、同じ姿勢がつらくなったりすることがあります。

体調がすぐれない日は無理をしないこと。換気をしっかり行い、姿勢がつらいときは遠慮なく伝えましょう。

実際にあったトラブル

指でバツマークを作る

助産師として働く中で、実際に経験した場面を紹介します。

1.緊急帝王切開となり、手にパルスオキシメーターを装着したかったが、ジェルネイルがついていたため足で測定したケース

2.予定帝王切開の方がネイルを外し忘れ、家族にオフ用品を取りに帰ってもらったケース

医療現場では、ジェルネイルをしていても、その状況に応じて対応します。

ただ、「ジェルネイルがなければもっとスムーズだったのに…」と感じる場面は、緊急時にこそ起こります。

産婦さんも医療者も慌てずに、本当に必要なことに集中できるよう、出産前の“小さな準備”として、ジェルネイルを外しておくと安心につながります。

まとめ

グラデーションネイル

妊娠中のジェルネイルは、基本的には楽しめます。

ただ、妊娠後期に入ると「もしものとき」に備えて外しておくと安心です。

初期は体調を優先し、中期は楽しみながら少しずつ出産を意識し、後期は医療者が状態を確認しやすいよう整えておく。

そんなふうに、時期ごとにバランスを取りながら楽しむのが良いでしょう。

ネイルは、気持ちを明るくしてくれます。妊娠中こそ、自分の好きなことを取り入れて、心が軽くなる時間を大切にしてほしいと思います。

迷ったら、健診で助産師や医師に相談してみてください。

あなたの体調や産院の方針に合わせて、いちばん安心できる方法を一緒に考えてくれます。


◇執筆:内田よしえ(助産師・看護師・保健師)

内田よしえ のプロフィール】

2人の子どもを育てながら助産師(11年目)をしています。助産師をしながら様々なジャンルの記事を執筆しています。

◇記事の構成・編集:(salvia編集部)

※記事内の画像はイメージです。

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