※この記事は有資格者(助産師・管理栄養士)の協力を得て執筆しました。
<30秒でこの記事がわかる>
・「妊娠中にチョコートを食べると生まれた赤ちゃんがよく笑うようになる」というフィンランドの研究は→実在する
・チョコレートは「幸せホルモンと」関係がある?→「ある」という報告が存在する
・ママの感情はおなかの赤ちゃんに影響する?→「する」
・笑いすぎは危険?→笑うだけであれば大丈夫
・妊娠中にチョコレートを食べても良い?→摂取量を守ればOK
・チョコレートを選ぶコツ→栄養成分を確認すること
フィンランドの研究や根拠を検証

妊娠中にチョコレートを食べると、生まれてくる赤ちゃんがよく笑うようになる。
そんな興味深いウワサを聞いたことはありませんか?
この話題について、フィンランドのヘルシンキ大学が行った研究結果をもとに、その可能性を探ってみました。
フィンランドの研究結果をリサーチ
ヘルシンキ大学の科学者による調査で『妊娠中にチョコレートを摂取した女性から生まれた赤ちゃんがよく笑う子になる傾向がある』という報告が出ています。
*情報源は2004年4月7日に公開されたアメリカの「ABCニュース」「NBCニュース」やイギリスの週刊科学雑誌「ニューサイエンテイスト誌」など。
記事によると、観察研究はフィンランド国内の妊婦さん300人を対象に実施されたもの。チョコレートの摂取量やストレスレベルの記録、食生活と出生後のデータに基づき集計されました。
また乳児の気質については、生後6カ月後に調査されたようです。
<結果>
・乳児の笑顔や笑い声が多かった。
・定期的にチョコレートを摂取していた妊婦さんは新しい環境(出産や子育であると解釈)への恐怖心が少なかった。
事実なのか?ウワサなのか?
情報源で確認できるように、フィンランドで行われた研究については事実でしょう。
しかし結果がチョコレートの影響だと言い切れないと述べた研究者もいたため、この時点で科学的根拠は確立されていないと認識されます。
<研究結果の要因が「チョコレート」と断言できないという声>
・「チョコレートの摂取と乳児の行動が他の要因と関連していないとは断言できない」
・チョコレートによるリラックス感やストレス軽減は化学物質というよりは心理的要因である。
妊娠中のチョコレート摂取が赤ちゃんの気質に直結するかは定かではありませんが、研究については事実です。
✔CHECK
チョコレートが赤ちゃんに
良い影響を及ぼす「可能性」がある
チョコレートで幸せホルモンが!?

今回の情報を分析するのに欠かせないのが、妊婦さんの幸福感です。
ここではチョコレートに期待できるという「幸せホルモン」について整理していきましょう。
幸せホルモンとの関係
チョコレートには「幸せホルモン」の分泌をうながす力が秘められています。
幸せホルモンとは脳からの信号のようなもので、セロトニンやドーパミン、オキシトシン、β-エンドルフィンなどのこと。チョコレートは、これらの幸福物質のうち2種と関係があるようです。
セロトニンを作るための栄養素
セロトニンは心を穏やかにするために重要な物質です。脳内で作るためには「トリプトファン」という必須アミノ酸が必要ですが、体内で生成できないので食事から摂取するしかありません。
実はチョコレートの原料であるカカオには、トリプトファンが含まれています。含有量はミルクチョコレート100gあたり94mg。
ただしトリプトファンについてはビタミンB6と一緒に摂取することが望ましいため、単純にチョコレートを喫食すれば良いというわけではなさそうです。
また9種類ある必須アミノ酸は1つでも不足すると体のさまざまな機能が乱れるので、バランス良く食べることが大切でしょう。
β-エンドルフィン
β-エンドルフィンは幸福感や気持ちの高揚、抗ストレス作用があり、嬉しいことや気持ちよいこと、おいしいものを食べたときにも分泌されます。
一説によると、チョコレートの甘さやなめらかさがβ-エンドルフィンの分泌と関係するようです。ちなみにチョコレートは他のお菓子よりも「幸せを感じるお菓子」であるとの調査結果もあります。
恋愛ホルモン
チョコレートには「恋愛ホルモン」があるといわれています。理由はカカオに含まれるのPEA(β-フェニルエチルアミン)の働きによるものです。
恋愛をすると分泌されるというドーパミンやノルアドレナリン。これらの分泌をPEA(β-フェニルエチルアミン)がうながすといわれているのです。
ただしPEAはカカオ豆の皮に含まれているものなので、カカオ豆の皮が除去されて作られるチョコレートの含有量は定かではありません。
チョコレートといえばバレンタインなので、そのイメージが恋愛ホルモンに関係することはあるのでしょうか。今後の研究に期待が寄せられますね。
✔CHECK
幸福感をもたらす要素が
チョコレートにはある!
ママの笑顔で赤ちゃんもハッピーに

チョコレートと幸福感は、なんらかの関連性があるようですね。次は母親の心と胎児の感情について、関係性を探っていきましょう。
幸せホルモンが胎児にも伝わる
最近では母親の幸福感がそのまま胎児に伝わるといわれています。おなかの中の赤ちゃんは音も感じることが可能なので、妊娠16週目あたりになると赤ちゃんはお母さんの声に反応することもあるのです。
また嬉しいときや楽しいときはおなかのなかで動きますし、お母さんがやさしいトーンで声をかけながらお腹をポンポンと叩くと、赤ちゃんもポコポコと返してくれます。
おなかにいる赤ちゃんも笑う
赤ちゃんはおなかの中にいる時から笑います。また笑顔だけでなく、難しい顔をしてみたりあくびをしてみたり……。運が良いと、妊婦健診の時のエコーで笑った顔の赤ちゃんが見れるそうですよ。
妊娠中のストレスは子どもに影響があるの?
お母さんのストレスやネガティブな感情も胎児に伝わってしまいます。
たとえば強いストレスを感じると、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌される可能性があります。このホルモンの増加は赤ちゃんの脳の成長に影響をおよぼすことがあり、ストレスは血流の循環を妨げる原因にもなります。
血液は胎盤を通じて赤ちゃんに栄養を届ける大切な役割があるので、妊娠中はリラックスを心がけましょう。
笑いすぎは危険!?
笑うことは人の心身にプラスになりますが「笑いすぎるとおなかがピキーンとなる!」「赤ちゃんに圧力がかかるのでは?」と心配する妊婦さんもいるようです。
さすがに転げ回るのは危ないですが、笑うだけなら問題ありません。
ストレスはなるべく解消する
まずはママ自体が「楽しむ」ことを心がけてみてください。好きなことを見つけてみたり、運動やストレッチをしたり。その一環として、上手にチョコレートを食べることもおすすめですよ。「幸せな気持ちになる」食品を通じて妊娠生活を豊かにしましょう。
✔CHECK
ママの幸せを赤ちゃんに
「チョコっと」おすそわけ♡
チョコレートを食べるメリットVS妊婦の注意点

妊娠中のチョコレートを良いものにするためには、「上手に食べる」のがポイントです。メリットだけでなく栄養成分や注意点も把握しておきましょう。
1. カカオポリフェノール
カカオポリフェノールとは、チョコレートの原料であるカカオに含まれるポリフェノールのことです。抗酸化作用があり、細胞が老化する原因ともなる活性酸素を除去する働きをもちます。
また血管機能の改善やストレス、アレルギーなどを良い方向に導く働きがあるといわれています。
<妊婦さんはポリフェノールの過剰摂取に注意>
美容や健康で有名なポリフェノールですが、妊娠中の過剰摂取(特にアントシアニン)は、リスクがあります。
・胎児の動脈管早期閉鎖を引き起こし心不全となるリスク
・胎児への悪影響について、データによると摂取量が毎日500mg~1,000mg以上はリスクがあった
これらの原因とされるポリフェノールに「カカオポリフェノール」が含まれるかは定かではありませんが、注意するに越したことはありません。
ポリフェノール全体としては野菜ジュースや豆乳、ブルーベリーやプルーン、ほうれん草などにも含まれているので、1日のトータル摂取量が適量になるように配慮しましょう。特に妊娠後期で、食事以外のサプリメントや濃縮プルーン、濃縮ブルーベリーなどは要注意です。
なおカカオポリフェノールはミルクチョコレートよりも「ハイカカオ」タイプの方が含有量は多めです。
2. 食物繊維
妊娠中はホルモンの変化や運動不足、つわりなどにより、非妊娠時よりも便秘になりやすい状態が続きます。
カカオ豆に含まれているリグニンという食物繊維は、腸で吸収されず有害物質をからめとりながら排出する特性があります。腸内環境の整理や便通改善、デトックスなどをうながすため、肌荒れ予防や肥満防止にもよい働きをするのです。
なおチョコレートだけで1日に必要な食物繊維をチョコレートでまかなうのは無理ですが、手軽に摂取できるのは嬉しいことですね。
※ホワイトチョコレート50gあたりの食物繊維は水溶性が0.3g。不溶性の食物繊維(リグニン)は含まれていません。
<妊婦さんが食物繊維を摂るときの注意>
胃腸の働きが低下しているときに食物繊維を過剰摂取すると胃腸に負担をかけます。
また便秘がちの状態で不溶性食物繊維を大量に摂取すると、腸内で便の量が増え、おなかが張った感じがするでしょう。
食物繊維の豊富な海藻には「ヨウ素」が多く含まれています。妊娠中に必要な栄養素ですが、過剰摂取には注意。ヨウ素の濃度が極端に高まると乳児の甲状腺機能にリスクをおよぼすからです。
(目安:乾燥ひじきは1日5g、戻しわかめは1日10g、刻み昆布は週に50g以内)
*ただし妊婦さん食物繊維の摂取量は基本的に不足がちです。必要量(18g以上)を摂取できている人は1割りにも満たないという現状なので、通常の食事で食物繊維の摂り過ぎを心配することはないといわれています。
3.鉄分とその他のミネラル
チョコレートには鉄分や亜鉛、カリウム、カルシウム、銅などのミネラルがバランス良くふくまれています。中でも鉄が豊富で、ミルクチョコレート100gあたり2.4mg。ほうれんそう100gあたり2.0mgを参考にすると、意外と多いのではないでしょうか。
妊娠中は胎児に栄養や酸素を送るために、多くの血液量が必要になります。しかも胎児が優先されるので母体は貧血になりやすいのです。チョコレートから少しでも鉄分を摂取できると、貧血の予防にもなりますね。
<妊婦さんが鉄分を摂るときの注意点>
鉄分の摂取量について、非妊娠時(月経なし、18~49歳)の女性で6.0mg~6.5mgという基準ですが、妊娠初期は「+2.5mg」、中期と後期は「+15.0mg」の鉄分が必要です。
しかし鉄分の過剰摂取は下痢や嘔吐、鉄中毒症も懸念されます。1日の摂取量が40mgを越えないようにしましょう。
4. テオブロミン
カカオに含まれているテオブロミン。セロトニンの働きのサポートや自律神経を調整する力があるため、気分を穏やかにしたり、血流の向上や悪玉コレステロールが低下したりなど、よい働きをするといわれています。
カフェインに似た働きがありますが、比べると覚醒効果が低いので、その作用は穏やかといわれています。
またエール大学の研究チーム(エリザベス・トリシェ博士)によると、ビターチョコが妊娠高血圧症候群のリスクを軽減させるとして報告もあるそうです。
※ホワイトチョコレートにテオブロミンはほとんど含まれていません。
<妊婦さんがテオブロミンを摂るときの注意点>
テオブロミンは心を落ち着かせる働きがある反面、過剰摂取により倦怠感の増加や気分の低下などネガティブな報告もあります。理想的なテオブロミンの摂取量は250mg以下といわれているので、チョコレートの食べ過ぎには注意が必用です。
<テオブロミンの含有量|参考>
・ミルクチョコレート 100gにつき100mg~270mgほど
・ダークチョコレート 100gにつき450mg~900mgほど
・高カカオチョコレート 1枚につきテオブロミンが1000mgを越すものもある
✔CHECK
妊婦さんはチョコレートの
摂取量にご注意を!
カフェインやデメリットは大丈夫?

妊婦さんがチョコレートを食べるときに最も気になるのはカフェインでしょう。しかしチョコレートに含まれるカフェインはそこまで多くはありません。
チョコレートの種類別|カフェイン含有量
チョコレートの種類 |
カフェイン含有量 |
|---|---|
ミルクチョコレート(50g) |
約10mg |
ダークチョコレート(50g) |
約23mg~約40mg |
ハイカカオチョコレート(50g) |
約35~60mg |
ホワイトチョコレート(50g) |
約2mg~約2.5mg |
レギュラーコーヒー(150ml) |
約60mg |
抹茶/緑茶(150ml) |
約20mg~約40mg |
*チョコレート50gは板チョコ1枚分で、コーヒー150mlは約1杯分。
妊婦さんが1日に摂取するカフェインの量は200mg以内と推奨されているので、チョコレートだけで過剰摂取になることは考えがたいでしょう。
しかし同じチョコレートでもハイカカオタイプはカフェインの含有量が多いので注意が必要です。
またカフェインはコーヒーやお茶、エナジードリンクなど身近な飲み物に多く含まれています。
上の表を見て「毎日板チョコ1枚食べてもよさそう」という安易な発想はNGです。
糖分や脂質などその他のデメリット
カフェインの量がセーフでも、糖分や脂質の量でアウトになりやすいので要注意です。特に妊婦さんは体重増加や虫歯、歯周病のリスクも心配です。
なお妊娠中のチョコレート摂取が赤ちゃんにアトピー性皮膚炎をひきおこすというウワサがありますが、はっきりとした研究結果は見つけられませんでした。
しかし、ピーナッツやカフェインは人によってはアレルギー反応を引き起こすことがあります。心配な場合は医師に確認したほうが良いでしょう。
チョコレートの種類によっては少量でも高カロリーのものがあるので、成分表示をしっかり全体の食事バランスを考慮して食べましょう。
✔CHECK
カロリーや糖分、脂質など
成分表を見て把握!
チョコレートをおすすめするなら

妊婦さんがチョコレートを選ぶポイントはカロリーや糖分の量だけではありません。
甘さを気にしてハイカカオチョコレートを選ぶと、カフェインやポリフェノール、テオブロミンの含有量が気になり、GI値を見るとミルクチョコレートよりハイカカオチョコレートの方が安心……。
これでは妊婦さんはどのチョコレートを選んでよいのか、困ってしますよね。
そこで、ここまでの助産師さんからの情報をヒントに、妊娠中でも食べやすくて、購入しやすいチョコレート商品を編集部で選びました。
ミルクチョコレートは意外とアリ!
カロリーや糖質を考えると、甘くないダークチョコレートの方が安心と思われがちですが、実はミルクチョコレートとダークチョコレートの熱量、糖質、脂質は大差がありません。
またハイカカオチョコレートがダイエットに注目されていますが、一般的なチョコレートよりも脂質が多い商品もあります。GI値はミルクチョコレートの方が高いものの、実はミルクチョコレートは「低GI値」という結果もあるんですよ。
しかも妊婦さんはカフェインやポリフェノール、テオブロミンの量が心配です。素人が選ぶなら、カカオの含有量が低いチョコレートの方が把握やすいかもしれません。
<カカオマスの割合>
・ミルクチョコレート=カカオマスが21%以上
・ダークチョコレート=カカオマスが40%以上
・ハイカカオチョコレート=カカオマスが70%以上
◆おすすめ1:明治ミルクチョコレート BOX (26枚)120g

|
明治のチョコレートBOX 1枚(4.65g)あたり |
ミルク チョコレート |
参考:ブラック チョコレート |
|---|---|---|
エネルギー |
26kcal |
27kcal |
脂質 |
1.71g |
1.83g |
糖質 |
2.28g |
2.12g |
カカオポリフェノール |
32mg |
59mg |
カカオ度数 |
35~40% |
35~40% |
原材料名 砂糖(外国製造)、カカオマス、全粉乳、ココアバター/レシチン、香料、(一部に乳成分・大豆を含む)
カフェインやポリフェノールの含有量はカカオの割合に比例するのが一般的(※例外もあります)。よって同じシリーズのチョコレートであれば、妊婦さんはミルクチョコレートの方がよさそうです。
カフェインについては、含有量の記載がないチョコレートがほとんどです。参考までに上記のミルクチョコレートは1枚1.8gていど(基本情報から算出)なので、過度に喫食しなければチョコレートのカフェインについて問題はなさそうです。ちなみに明治のミルクチョコレートにはトランス脂肪酸もふくまれていません。
個包装なら管理がラク
チョコレートには1枚タイプの板チョコ、パッケージ内での小分けタイプなどありますが、個包装がおすすめです。
持ち運びにも便利で喫食する回数を分けやすいですし、カロリーや栄養も把握しやすいです。
栄養表示も「1枚分」として記載されていれば、カカオポリフェノールの確認もできます。
◆おすすめ2:森永 カレ・ド・ショコラ<フレンチミルク>

|
カレ・ド・ショコラ シリーズ |
フレンチミルク 1枚(標準4.9g)あたり |
参考:カカオ70 1枚(標準4.8g)あたり |
|---|---|---|
エネルギー |
27kcal |
27kcal |
脂質 |
1.7g |
1.9g |
糖質 |
2.5g(推定) |
1.8g |
カカオポリフェノール |
27mg |
106mg |
原材料:砂糖(国内製造)、ココアバター、カカオマス、脱脂粉乳、全粉乳(フランス製造)、バターオイル/乳化剤(大豆由来)、香料
「カレ・ド・ショコラ」シリーズも、ハイカカオタイプはポリフェノールの量が豊富。妊娠中はフレンチミルクの方がよさそうです。
また2種を比較するとわかるように、カロリーは同じで脂質はむしろミルクタイプの方が低いですね。
カカオポリフェノールの含有量が記載されている
妊娠中はできるだけポリフェノールの摂取量を把握しておきましょう。理由は、毎日500mg~1,000mg以上のポリフェノールを摂取した妊婦さんの胎児にリスクがあったとの報告があるからです。
その原因となるポリフェノールが「カカオポリフェノール」であるかは未明ですが、妊娠中は過剰に摂取しないに越したことはありません。
ひとことに「カカオ」といってもその種類も内容も様々なので、カカオポリフェノールの含有量が記載されている商品を選ぶと安心ですね。
◆おすすめ3:明治アーモンドチョコレート

|
明治アーモンド チョコレート 1粒あたり |
アーモンド チョコレート79g 1粒(4.2g)あたり |
参考:チョコレート効果 カカオ72%素焼きアーモンド166g(1粒3.7g)あたり |
|---|---|---|
エネルギー |
24kcal |
22kcal |
脂質 |
1.6g |
1.7g |
糖質 |
1.8g |
0.9g |
カカオポリフェノール |
15mg |
68mg |
原材料名:砂糖(外国製造)、アーモンド、植物油脂、全粉乳、カカオマス、乳糖、還元水あめ、ココアバター/レシチン、香料、光沢剤、(一部に乳成分・アーモンド・大豆を含む)
明治アーモンドチョコレートはカカオ分が低い準チョコレートの扱いです。それでもカカオポリフェノールの含有量が記載されているので、摂取量を把握することができます。
しかもアーモンドには妊娠中に必要な葉酸もふくまれています。また高カロリーの印象であるアーモンドを使っていますが、実は明治のアーモンドチョコは低GI食品とうたっています。糖質の吸収がおだやかなので、上手に食べれば肥満のリスクも回避できるでしょう。
自分が幸せを感じるチョコレート
ここまでの調査によると、チョコレートに期待できる「幸せホルモン」やその他メリットは「カカオ分」に含まれています。
ただしカカオ分が多いと、今後はカカオポリフェノールやテオブロミンの摂取量が心配になるので、「チョコレート=幸福感」という説に矛盾が生じてしまうものです。
しかし「幸福度」は、「嬉しい・楽しい・おいしい」などプラスの感情でも高まっていきます。株式会社ロッテが行った「ミルクチョコレートのなめらかさがもたらす感情への影響」に関する研究では、チョコレートが他のお菓子と比べて幸せを感じやすいとの結果が報告されていました。
よって、妊娠中には自分の好みのチョコレートもおすすめです。ただし過剰摂取にならないようにしましょう。
◆おすすめ4:高級チョコレート

高級チョコレートといえば「自分へのご褒美」として購入する人もいるほどです。2個で1,000円のものや1箱10,000円を超す詰め合わせもありますね。
そんな宝石のようなチョコレートを、一度にガツガツ食べる人はいないはず。これが妊娠中に高級チョコレートがおすすすめの理由です。贅沢なひとときは幸福感がありますし、大切に食べるからこそ摂取量も控えめになります。
チョコレートのメーカーは、有名なところですと、ゴディバをはじめ、ピエールマルコリーニやガレーなど。また日本のチョコレートブランドですと、メリーや生チョコ発祥のシルスマリア、北海道のロイズも選びやすそうですね。
ただし、いずれも糖分やポリフェノール、洋酒の有無を確認して1日の摂取量に気をつけましょう。
医療関係者が推奨するチョコレート
医師や薬剤師、管理栄養士らが推奨しているチョコレートもおすすめできそうです。糖質制限中の人でも摂取量を管理のうえ食べられるため、調剤薬局やクリニックでも取り扱われています。
◆おすすめ5:ドクターズチョコレート® ミルク

|
ドクターズ チョコレート |
ミルク (35g) |
ダーク (35g) |
|---|---|---|
エネルギー |
174kcal |
167kcal |
脂質 |
12.8g |
12.6g |
糖質 |
17.6g |
16g |
ポリフェノール |
280mg |
805mg |
GI値 |
36 |
26 |
カカオ度数 |
35% |
55.5% |
原材料名 チョコレート(ベルギー製造)マルチトール、ココアバター、全粉乳、カカオマス/レシチン(大豆由来)、バニラ香料
ドクターズチョコレートは砂糖不使用でカロリーも糖質も控えめで、さらに低GI値食品です。マルチトールという甘味料は虫歯の原因になりにくく、さらに予防にもなるとか。ダークの方はポリフェノールが高いので、妊婦さんが選ぶならミルクでしょう。
他のチョコレートと比べると1粒(1cm✕3辺)が小ぶりで、数回にわけて食べやすいはずですよ。
間食としての熱量は1日200kcal以下
「おすすめのチョコレートは?」の回答としてベストなのは、『どのチョコレートでも摂取量を調整することが重要』です。
厚生労働省の食事バランスガイドによると、妊婦さんのおやつは1日200kcal以下となっています。チョコレートは高カロリーなので、どの商品でも1日で1箱食べるのはNGです。目安としては、1日に3個におさめておくと安心でしょう。
ただしドクターズミルクは他のチョコレートに比べて1粒が小さめなので、個数にすると多めです。商品説明では1日11粒までと記載されています。
しかしこれは妊婦さんへの案内ではありませんし、この商品のポリフェノールは高めです。妊娠中に食べるなら1日8粒におさめるとよいかもしれません。
|
100g換算 *(1枚・1個) |
カロリー |
脂質 |
糖質 |
ポリフェ ノール |
喫食の 上限/日 |
|---|---|---|---|---|---|
明治ミルクチョコレートBOX |
564kcal (26kcal) |
37.1g (1.71g) |
49.4g (2.28g) |
694mg (32mg) |
3個 |
|
カレ・ド・ショコラ フレンチミルク |
553kcal (27kcal) |
34.8g (1.74g) |
51.2g (2.5g)推定 |
553mg (27mg) |
3枚 |
|
明治アーモンド チョコレート |
573kcal (24kcal) |
38.2g (1.6g) |
43.0g (1.8g) |
358mg (15mg) |
4粒 |
ドクターズチョコレート ミルク(推定) |
497kcal (7.2kcal)推定 |
35.5g (0.53g) |
50.2g (0.73g) |
800mg (11mg) |
商品解説では11粒 ※ポリフェノールを懸念して8粒以内がよさそう。 |
※目安につき基準の数値から単純計算(端数切り捨て)したものです。
※1日の上限はカロリーとポリフェノールが100mgを越えないように、厳しめに計算しました。
また1日の摂取量を守ることのほかに、タイミングも大切です。朝は血糖値が上がりやすいので、糖質が多い食べ物ですと血糖値が上がりやすく太りやすいですし、寝る前もダメです。
チョコレートを食べるなら10時~15時の間が良いでしょう。また1日で3個のチョコレートを食べるとしたら、一気に食べずに3回に分けてくださいね。
✔CHECK
ささやかな摂取量で
ほっこり「幸福感」を得る!
赤ちゃんの健やかな成長を願って

ママの幸せな気持ちがおなかの中に伝わると、生まれてくる赤ちゃんの感情もおだやかになります。
この記事ではいろいろ小難しい説明も書いてありますが、チョコレートはママにちょっとしたハッピーをくれるお菓子なので、摂取量に注意して上手に幸福感を得てくださいね。
◇相談:櫻井静香(助産師、看護師、保健師)
◇構成・編集:salvia編集部
◇2章・4章・5章 栄養内容の検収/小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー、BLW(赤ちゃん主導の離乳食)実践経験者)
◆参考文献
・「チョコレートの魅力:それは心理的なものか生理的なものか?」デビッド ベントン(英国・スウォンジー大学 心理学教授)
・高カカオをうたったチョコレート(結果報告)/独立行政法人 国民センター調べ
・ダークチョコレートは妊娠中の母親と赤ちゃんにとって健康的でしょうか?/UT サウスウェスタン・メディカル・センター
・ビターチョコレートで妊娠中毒症を予防?エール大の研究結果/AFP BB News
・ABCニュース、NBCニュース、イギリスの週刊科学雑誌ニューサイエンテイスト誌
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