トマトの味噌汁はまずい?
あさイチ・土井善晴・青空レストランなどで紹介
「トマトを具材に使った味噌汁」と聞くと「まずいのでは?」と感じる人が多いようです。しかし、トマトの味噌汁はテレビ番組やお料理サイトなどあらゆるメディアでも紹介され、多くの専門家もレシピを考案しています。
・NHKあさイチで紹介の脇雅代さんによるレシピ(トマトで具だくさん味噌汁)
・料理研究家の土井善晴さんのレシピ(まいたけとトマトの味噌汁)
・日本テレビ系列「ヒルナンデス」でも紹介(JA全農広報部によるトマト味噌汁)
・日本テレビ「満点☆青空レストラン」でもミニトマトを使った味噌汁
・世界一受けたい授業ではキムチとトマトで「ストレス解消最強の味噌汁」
・TBS「櫻井・有吉THE夜会」にて料理研究家の浜内千波さんのレシピ
トマトの味噌汁は「あり?なし?」
トマトは酸味があるため、味噌汁には不向きな食材と思われがちです。実は、テレビで見たレシピ通りに作ったのに「まずい」という感想も少なくありません。
調べてみたところ、トマトの酸味と甘味と味噌の塩気のバランスが悪いと、「まずい」と感じやすいそう。トマトの種類や一緒に使う食材などを工夫するだけで、トマトの味噌汁はまずくもおいしくもなるようです。
✔CHECK
「おいしいレシピ」を確認しながら
トマト味噌汁を作るコツをチェック!
ミニトマトで作るごま味噌汁
レシピ提供・撮影:小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー)
<栄養成分(全量/1人分)>
項目 | 数値 |
|---|---|
エネルギー(カロリー) | 167kcal(1人分84kcal) |
たんぱく質 | 8.2g(1人分4.1g) |
脂質 | 8.9g(1人分4.5g) |
炭水化物 | 17.1g(1人分8.6g) |
食塩相当量 | 3.4g(1人分1.7g) |
◆材料:2人分
・ミニトマト 6個
・白ネギ 20g
・ごま 大さじ1.5
・かつお昆布だし 400㏄
・味噌 24g
<作り方>
1.ミニトマトは半分に切り、白ねぎは小口切りにする。
2.鍋にかつお昆布だしを入れて中火にかけ、沸騰したらミニトマトを入れ軽く火を通す。
3.火を止めて味噌を溶き、ごまを擦って入れる。
4.器に盛り付けたら白ネギを乗せる。
<ポイント>
・トマトの酸味が気になる方には、ごまがポイント。ごまを擦って入れることでマイルドになり、酸味が少し和らぐからです。ごまのいい香りもするのでおいしく食べることができます。
・ごまはすりごまでもよいですが、いりごまを擦ってから使うと、より香りが引き立ちます。
・ミニトマトの火の通し方は好みですが、歯ごたえや酸味を残したい場合は軽く火を通し、酸味を更に和らげたい場合はしっかりと火を通してくださいね。
✔CHECK
トマトの酸味と甘味は
ごまの優しい風味と相性抜群
オリーブオイルの焼きトマトとカマンベールチーズで洋風味噌汁
レシピ提供・撮影:小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー)
<栄養成分(全量/1人分)>
項目 | 数値 |
|---|---|
エネルギー(カロリー) | 309kcal(1人分155kcal) |
たんぱく質 | 13.5g(1人分6.8g) |
脂質 | 23.5g(1人分11.8g) |
炭水化物 | 14.6g(1人分7.3g) |
食塩相当量 | 2g(1人分1g) |
◆材料:2人分
・ミニトマト 12個
・ベビーチーズ(カマンベール) 1個
・かつお昆布だし 400㏄
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
<作り方>
1.ベビーチーズは半分に切る。
2.フライパンを中火にし、オリーブオイルを引いてミニトマトを炒め、軽く塩を振る。
3.鍋にだしを入れて中火にかけ、沸騰したら火を止めて味噌を溶かす。
4.器に切ったチーズと炒めたトマトを盛り付け、再度[3]を沸騰直前まで加熱して上から注ぎます。オリーブオイルを垂らして完成。
<ポイント>
・ミニトマトをフライパンで加熱し、火をしっかりと通すことで酸味が和らぎます。チーズとオリーブオイルを使うことで洋風テイストになり、味のまとまりも良くなります。チーズはトマトの酸味を和らげる効果もあります。
・ミニトマトは少し焦げ目が付くまで焼くことで、香ばしくおいしさが引き立ちます。
・器にチーズを盛り付けた後、沸騰直前まで加熱した味噌汁を上からかけることでチーズが少し溶け、とろっと仕上がります。
✔CHECK
トマトとオリーブオイルの食べ合わせは完璧!
この組み合わせは味噌汁にもOK
トマトとえのきの麦味噌汁でうま味のトリプル効果!
レシピ提供・撮影:小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー)
<栄養成分(全量/1人分)>
項目 | 数値 |
|---|---|
エネルギー(カロリー) | 91kcal(1人分46kcal) |
たんぱく質 | 5.4g(1人分2.7g) |
脂質 | 1.5g(1人分0.8g) |
炭水化物 | 16.7g(1人分8.4g) |
食塩相当量 | 3.6g(1人分1.8g) |
◆材料:2人分
・トマト 100g
・エノキ 20g
・青ネギ 5g
・かつお昆布だし 400㏄
・麦味噌 30g
<作り方>
1.トマトは1.5㎝程度の角切りに、エノキは石づきを取って半分に切ってほぐし、青ネギは小口切りにする。
2.鍋にだしを入れて中火にかけ、沸騰したらトマトとえのきを入れて軽く火を通す。
3.火を止めて麦味噌を溶かす。
4.器に盛り付けたら青ネギを乗せる。
<ポイント>
・かつお昆布だしにはイノシン酸・グルタミン酸、トマトにはグルタミン酸、えのきにはグルタミン酸やグアニル酸とそれぞれうま味成分が含まれています。また、きのこに含まれるグアニル酸は加熱調理で増えると言われています。三種類のうま味成分が合わさることで相乗効果がうまれ、おいしく仕上がります。
・トマトの加熱具合は、硬さや酸味の好みにより調整してください。
・麦味噌を使うと優しくマイルドな味わいに仕上がりますよ。
✔CHECK
トマトと昆布のうまみは同じ!
その他相乗効果でおいしさUP
トマトと豚バラ肉の中華風豆乳味噌汁
レシピ提供・撮影:小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー)
<栄養成分(全量/1人分)>
項目 | 数値 |
|---|---|
エネルギー(カロリー) | 225kcal(1人分113kcal) |
たんぱく質 | 9.9g(1人分5g) |
脂質 | 17.1g(1人分8.6g) |
炭水化物 | 11.1g(1人分5.6g) |
食塩相当量 | 3.9g(1人分2g) |
◆材料:2人分
・トマト(小さめ) 1個
・豚バラ肉 30g
・豆乳 40㏄
・水 360㏄
・顆粒中華だし 小さじ1
・味噌 20g
・ごま油 小さじ1
<作り方>
1.トマトはくし切りに、豚バラ肉は食べやすい長さにカットする。
2.鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら顆粒中華だしを溶かす。
3.トマトと豚バラ肉を入れ、豚バラ肉に火が通ったら火を止める。
4.味噌を溶かし、豆乳を入れ再度中火にかけて沸騰直前に火を止め、ごま油を垂らす。
<ポイント>
・トマトの酸味を和らげるのに豆乳が役に立ちます。また、豚バラ肉や顆粒中華だし、ごま油を使うことで中華風の味付けになり、味のまとまりがよくなりますよ。
・豆乳は火を入れ過ぎると凝固してもろもろになってしまいます。味噌を溶かした後に入れて沸騰する前に火を止めるのがポイントです。
・トマトの加熱具合は硬さや酸味の好みにより調整してくださいね。
✔CHECK
トマトの酸っぱさや甘味を
豆乳がまろやかに仕上げてくれる
ワカメ・玉ねぎ・卵|相性の良い具材で作る

<栄養成分(全量/1人分)>
項目 | 数値 |
|---|---|
エネルギー(カロリー) | 306kcal(1人分153kcal) |
たんぱく質 | 14.8g(1人分7.4g) |
脂質 | 15.8g(1人分7.9g) |
炭水化物 | 30.7g(1人分15.4g) |
食塩相当量 | 5.2g(1人分2.6g) |
◆材料:2人分
・トマト 大1/2個
・玉ねぎ 小1/2個
・乾燥ワカメ 小さじ1
・卵 1個
・味噌 大さじ2
・だし汁(または水)300ml
・オリーブオイル 小さじ2
<作り方>
1.小鍋にだし汁を煮立たせ、くし切りにした玉ねぎを入れ2~3分程度煮る。
2.ひと口大に切ったトマト、わかめを加えひと煮立ちさせたら、煮立ったところに溶き卵を加える。
3.火を止めて味噌を溶き、盛り付けたら、オリーブオイルを回しかける。
<ポイント>
・トマトを切るときは汁が出ないように、横から上下に包丁を入れるときれいに切り分けられる。
・煮込まずに、最初に玉ねぎとトマトをオリーブオイルで炒めるとさらにリコピンの吸収率が上がります。
✔CHECK
相性が良いということは
栄養面でも効果あり?
トマトの味噌汁をおいしく作るコツ

トマトの味噌汁のおいしいレシピをご紹介しましたが、可能性は無限大!レシピを再現するだけでなく、自分流のおいしいレシピを増やしていきたい人も多いのではないでしょうか。
ここでは「まずい」と言われる原因もふくめて、トマトの味噌汁をおいしく作るコツを整理していきます。
おいしさの基本
そもそもトマトと味噌の相性はとても良いとされています。トマトと味噌の旨味成分は「グルタミン酸」という共通点があり、一緒することで旨味の相乗効果が期待できるのです。
意外な組み合わせですがトマトと味噌は、「トマト味噌」という調味料があるほど相性の良さはおすみつき。しかも味噌汁の出汁となるカツオや煮干しに含まれる「イノシン酸」は、昆布出汁の「グルタミン酸」と相性抜群。旨味が倍増するのでよく一緒に使われています。
だからこそ「グルタミン酸」の旨味を持つトマトは、出汁を必要とする味噌汁の具に適しているのです。
トマトの酸味をやわらげる
トマトの味噌汁を「まずい」という人の中には「酸味が苦手」「青臭い」という意見が目立ちます。そこで、トマトの酸味をやわらげる方法は、火を通すことです。トマトの酸味は加熱でやわらげることができるので、下ごしらえの段階で炒めてから使うとよいでしょう。手間でなければ、種を取り除いたり湯むきをしたりする人もいます(基本的に湯向きは不要です)。
相性の良い食材を使う
トマトの酸味は、味噌汁に使う材料でもやわらげることができます。紹介したレシピにもあったように、ごまや豆乳など相性の良い食材はけっこうあります。たとえば少量のみりんを加えて煮たり、よく炒めた玉ねぎを一緒に使ったりしても甘みを出しますね。卵も酸味をやわらげますし、豚汁風にしたり油揚げを入れたりするのもおすすめです。
また「トマト=洋風」という先入観を利用して、コンソメやベーコンなどの具材を一緒に使うのもおすすめです。
トマトの種類を確認
トマトの味噌汁を作るポイントが「酸味をほどよくおさえること」なので、もともと酸味の少ないトマトを使うのもコツです。ゼリーの部分が少ないタイプやトマトの缶詰を使うのも便利。また普通のトマトでも完熟したものを使うだけで、ずいぶんと味が変わりますよ。
ただし、いくらおいしく作るコツを駆使しても、もともとトマトが嫌いな人や加熱したトマトが苦手な人にはハードルが高いようです。先入観だけでトマトの味噌汁を毛嫌いしているだけなら、試す価値がありそうですね。
✔CHECK
いろいろ試してみる価値あり!
未知との出会いも期待できそう
トマトの味噌汁は痩せる?健康効果は?

トマトは美容食材といわれるため、リコピンやカロテンなど抗酸化物質をもつことでも有名。しかもトマトはダイエットにも最適で、トマトジュースを飲むだけでも血中の中性脂肪が低下し、逆に消費エネルギーは高まるといいます。
またトマトと味噌にはアディポネクチンという『やせホルモン』の分泌を促す働きや、脂肪燃焼作用があるのもポイントです。
しかも生でトマトを食べるよりも、加熱することでリコピンの吸収率が上がります。さらに油とあわせることで体内への吸収率アップ。味噌汁にオリーブオイルや油揚げも加えると、より効果的でしょう。
トマトと味噌には、女性に嬉しい栄養素がたくさん。しかも毎日摂れる「味噌汁」なら、簡単に続けられそうですね。
✔CHECK
日替わりでアレンジして
「トマト味噌汁」続けてみたい!
◆その他の「トマトレシピ」もご紹介中!
トマトの加熱レシピが人気|挑戦したい!温かい「珍トマ料理」6選
トマトと和えるだけ!塩昆布・サバ缶・キムチ|アレンジレシピ全6種
トマトとオクラのおかか和え、トマトとオクラの酢の物、トマトとオクラの塩麹マリネ
◇記事の構成・編集/Ryo(salvia編集部)
◇主なレシピ提供・撮影/小野友紀(管理栄養士、妊産婦食アドバイザー、BLW(赤ちゃん主導の離乳食)実践経験者)