※この記事は2名のライターに、オーブンとトースターそれぞれの調理家電を使って、干し芋を作ってもらい、その体験談を編集したものです。
オーブンで簡単!干し芋の作り方

画像:オーブンで作った干し芋(writer)
オーブンで作る干し芋の手順は、「1.ふかし芋を作る」「2.オーブンで焼く」と、とてもシンプルです。
電化製品を使って、天日干しせずに自家製干し芋ができるのは、嬉しいですよね。
それでは実際にオーブンで干し芋を作ったレシピを紹介していきます。
1.ふかし芋を作る(やわらかめ)
今回は「圧力鍋」を使ってふかし芋をつくります。
ふかす時間の目安は、大きなお芋で10分、小ぶりなものは5分程度でやわらかくなります。
※お芋のサイズによってははなかなか火が通らないので、臨機応変に調整してください。

画像:圧力鍋でさつまいもをふかす(writer)
2.皮を剥いて切る
熱いうちに皮を剥き、冷ましてから切ります。
やわらかいうちは切りにくいので、少し冷めてから切ります。厚みはお好みでスライスしますが、1cm前後がおすすめです。
なお、繊維が多い端の部分は、あらかじめ切り落としましょう。切り取らずにそのまま干し芋にすると繊維が多く食べづらくなってしまうからです。

画像:圧力鍋でさつまいもをふかす(writer)
3.オーブンで焼く
下準備をしたお芋をクッキングシートに並べ、100度に予熱したオーブンで焼いていきます。(お好みで90度~120度)
ポイントは高温ではなく、オーブン調理としては「低温」でじっくり水分を飛ばしていくこと。「焼く」というより「乾かす」イメージです。
・90度~100度→ゆっくり乾かす
・100度~120度→乾燥するのは早いが焦げにも注意
焼き時間の目安は、スライスの厚みに大きく左右されます。
<途中でひっくり返す作業をします>
・薄めのスライス→表と裏それぞれ30分ずつ
・厚さ1cmていどで→低温で片面50~60分
・厚さが2cm→片面60~80分
オーブンの種類や芋の水分量によって変わります。
このように、薄く切った場合は硬くしあがりますし、分厚すぎると火が通りにくいので、ご自身で調節してくださいね。

画像:オーブンで芋を焼く(writer)
なお、仕上げの確認は、半生タイプがお好みの場合は「表面が乾きすぎず、指で押して軽く弾力がある」こと。
歯応えがしっかりとして保存用にしたい場合は、しっかりと乾燥させて固さを出しましょう。
オーブンで作った干し芋のお味は?
長時間干した干し芋と比べると、ややパサつきはありますが、素材本来の甘みはしっかり出ていました。
食感としては、焼き芋と干し芋の間といったところでしょうか。
砂糖不使用の優しい甘みは、成長期の子どもにもピッタリなので、冬のおやつに活躍しそうですね。
トースターでも干し芋は作れる!

画像:トースターで作った干し芋(Tam)
調理家電を使って自宅で「干し芋」を作る場合、オーブンを想像する人が多いようです。
しかし、トースターだけでも干し芋はできるので、ライターのTamさんに実際に作ってもらいました。
1.焼き芋を作る
洗ったさつまいもをアルミホイルに包み、トースターに入れて230度前後で40〜50分加熱します。
さつまいもの大きさによって焼き上がり時間は変わります。
加熱の目安は、竹串がスッと通るくらいまでです。

画像:アルミホイルでさつまいもを包む(Tam)
2.皮を剥いて切る
少し冷ましてから皮を剥き、お好みの厚さで切ります。1cm前後がおすすめです。
両端は繊維が多いので切り落としましょう。

画像:火を通ったさつまもを切る(Tam)
3.トースターで焼く
切ったさつまいもをクッキングシートに並べて、230度前後で20分程度加熱します。
薄く切った場合や長時間加熱した場合はカリッと硬く仕上がります。
焦がさないように注意しながら、焼き加減はお好みで調節してください。

画像:クッキングシートに並べてトースターで焼く(Tam)
おいしい自家製「干し芋」は素材が命!

画像:安納芋のイメージ(photo AC)
オーブンでもトースターでも手軽に作ることができる干し芋。ただし、簡単に作れる分、素材(お芋)選びが重要です。
お芋の素材は味の決め手となるので、次のような特徴のものをおすすめします。
・甘みがしっかりある
・サイズは大きめ
・大きさが揃っている
ポイントは、大きめでサイズの揃ったものを選びましょう。
あまり小さなお芋だと、火が通り過ぎてしまい、硬くなってしまう可能性があります。
また、芋掘りで採ったお芋を使う場合は、新聞紙にくるみ、2週間~1ヶ月ほど冷暗所で保存するのがコツ。熟成されて、甘くなりますよ。
自家製の干し芋を作る場合は、保存方法を工夫して(追熟)甘みを出したさつまいもか、しっかり甘さもある種類がおすすめ。品種で選ぶなら、安納芋や紅はるか、シルクスイートなど、水分が多くて糖度の高いさつまいもがよいでしょう。
ただし、さつまいも本来の素朴な味がお好みでしたら、鳴門金時といった「ほくほく系」もおすすめです。
干し芋作りはオーブン派?トースター派?

画像:トースターで芋を焼く(photo AC)
この記事では、2名のsalviaライタ-に参加してもらい、それぞれの干し芋の作り方を紹介してもらいました。
・オーブンでの干し芋作り体験(writerのKさん)
・トースターで作る干し芋(writerのTamさん)
調理家電で干し芋を作るなら、オーブンとトースターのどちらが簡単なのか比較してみたところ、一長一短あるようです。
オーブン | トースター(両面タイプ) | |
|---|---|---|
温度設定・管理 | 低温(80~100度) 温度も安定しやすい | 中~高温(100度~150度) 低温が難しい |
焦げやすさ | 低温で焦げにくい | 比較すると焦げやすい |
乾燥ムラ | 少ない | ほどほど |
ひっくり返す作業 | 途中で裏返す | 両面焼きタイプのトースターは ひっくり返さなくてもOK |
所要時間 | 2~3時間程度(量により変動) | 30分~1時間程度 |
適量 | 多めでも安定 | 少量に向いている |
オーブンとトースターで干し芋を作る場合の、それぞれのメリット・デメリットを整理してみたところ、仕上がりが均一で失敗しにくいのがオーブン。手軽にできるのがトースターのようです。
したがって、味や食感など本格的なクオリティを求めるなら、オーブンで、短時間で作りたい場合や少量を試作する場合ならトースターでしょう。
なお、この記事に記載された、作り方やオーブンとトースターの所要時間は一例です。
お芋をふかす工程で、圧力鍋を使うのか電子レンジを使うのかによっても、手間は変わることをご承知ください。
気になる味の差
味のクオリティはオーブンの方が高いとされていますが、子ども用に簡単に作るならトースターでもおいしいといいます。
どの作り方でも、じっくり長時間加熱した方が甘く仕上がる感じはあるものの、決め手は「焼き芋」にした段階で決まるのかもしれませんね。
なお、試しにトースターで「100度✕60分」と、オーブンと同じ設定で作ってもらいましたが、食感も味も特に差はなかったそうです。
干し芋はその他の方法でも作れる?

画像:炊飯器でお芋をふかす(photo AC)
この記事では干し芋を作る調理家電として「オーブン」と「トースター」をピックアップして比較しましたが、その他の方法があるのか、チェックしてみました。
フライパンを使った作り方
干し芋作りは、フライパンでも可能です。
食感は少しパサついた印象ですが、すぐに食べたいときにはおすすめ。作り方は以下のとおりです。
1.ふかし芋を作る
フライパンに1cm程度の水を入れて沸騰させます。洗ったさつまいもをアルミホイルに包んで入れ、蓋をして30分程度加熱。蓋がしまらない場合はさつまいもを適当な大きさに切ってアルミホイルで包んでください。
2.皮を剥いて切る
少し冷ましてから皮を剥き、お好みの厚さに切ります。
3.フライパンで焼く
油を引かず、弱火で片面5分ずつ加熱します。
フードドライヤーで作れる?
フードドライヤーでは「干す工程」のみ可能です。そのため、お芋の下準備さえ済ませればフードドライヤーで干し芋を作ることができます。
さつまいもを蒸す、または焼いて皮を剥き、切ったあと、フードドライヤーで乾燥させるだけ。温度と時間の設定は、仕上がりの歯応えや味わいによりお好みで。50〜70度・4〜10時間というパターンもあれば、40度で12~24時間という事例もあります。
ただし長時間かけてフルドライにした場合は、保存に適している反面、固くなることを覚えておきましょう。
炊飯器でもできる?
炊飯器で干し芋を仕上げることはできませんが、準備段階に必要な「ふかし芋」を作ることができます。
まずは、洗ったさつまいもをそのまま炊飯器に入れます。サイズが大きいようならカットしても大丈夫です。
水はかぶるくらい入れます。量の目安は100~200mlですが、さつまいもの量や炊飯器の大きさによって加減してください。あとは「玄米モード」で炊くだけです。浸水するまでに時間がかかるので、50分から1時間ほどと所要時間は長いですが、じっくり炊きあがるので味は格別。ほったらかしで「ふかし芋」が完成します。
干し芋を作る工程は、大きく分けると2段階。「ふかし芋を作る」「乾かす(焼く)」なので、たとえば炊飯器でさつまいもをふかして、フードドライヤーで乾かす作業をする方法も可能です。
天日干しVS調理家電「干し芋」の栄養価

画像:おいしそうな干し芋(photo AC)
調理家電を使って手軽に作れることがわかった干し芋ですが、天日干しで作った場合と、栄養価に違いはあるのでしょうか?
そもそも干し芋は、干して水分を飛ばすことで食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が凝縮されます。
特に、さつまいもに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくい特徴があるので、焼き芋にしてもビタミンCは摂取できますし、天日干しではなくオーブンやトースターで加熱して作っても問題ないのです。
また、市販の干し芋の場合は皮が剥かれていることがほとんどですが、さつまいもは皮にポリフェノールがたっぷり含まれています。
皮も好きで、皮がついたままでも気にならないという方は、皮を剥かずに干し芋を作ると、栄養価がさらにアップしますよ。
干し芋は少量で栄養を摂取でき、持ち運びや保存に便利なためボディビルダーや筋トレをする人たちの間でも人気とか。手作りをすれば食品添加物を一切ふくまないので、育ち盛りのお子さんや思春期の子どもの補食にもぴったりです。
お安く出回る時期や、「おいも掘り」でたくさん持ち帰ってきた場合は、自宅で干し芋を作ってみてはいかがでしょうか。
◇記事の構成・編集/(salvia編集部)
◇干し芋づくり(トースター) 担当:Tam
◇干し芋づくり(オーブン) 担当:K