みつろうラップとは

画像:蜜蝋(写真AC/イメージ)
みつろうラップの材料である「みつろう(蜜蝋)」は、ビーズワックス(Bees Wax)とも呼ばれ、ミツバチの巣から作られる天然のロウです。
ミツバチはハチミツを食べて、お腹からみつろうを分泌し、それを使って巣を作ります。この巣は防水性が高く、蜜を安全に蓄えるために最適な構造をしています。
このみつろうを溶かして布に染み込ませ、固めたものが「みつろうラップ」です。水で洗って何度も使えるため、家計にも環境にも優しいアイテムとして注目されています。
なお、材料のみつろうはロウソクや化粧品の材料、食用などさまざまな用途で使われており、ネットや100均などで簡単に手に入ります。
100均の材料で!みつろうラップの作り方
画像:蜜蝋ラップ材料(撮影/弥穂)
材料・道具
・好きな布 (綿100%が使いやすい)
・みつろう(蜜蝋) 10cm×10cm の布に対して約3g
・クッキングシート
・新聞紙やカットした段ボール(アイロン台を汚さないため)
・アイロン
・アイロン台 ※無い場合は畳んだ段ボールでも代用可能
※材料は100均で購入可能です。今回は布のみ自宅にあったハギレを使用し、その他は100均商品を使用しました。
作り方(手順)|作業時間=約10分
1.布やクッキングシートをカットする
用意した布を、好きなサイズ(ラップとして使いたいサイズ)にカットします。10cm×10cmは瓶の蓋に、20cm×20cmは食器の蓋などに適しています。
クッキングシートは『布よりも縦横3cm程度大きめ』のサイズで2枚分カットしておきます。これは溶けたみつろう(蜜蝋)が布からはみ出たときの汚れ防止になります。
2.配置する
アイロン台に、新聞紙(段ボール)、クッキングシート、布の順で重ねた上に、みつろう(蜜蝋)を均等に置きます。
画像:蜜蝋ラップ作成手順_配置する(撮影/弥穂)
みつろう(蜜蝋)の必要量は、10cm×10cmサイズで約3g(小さじ軽く1杯程度)、20cm×20cmサイズで約10g(小さじ3杯程度)が目安です。
みつろう(蜜蝋)を置いたら、その上から重ねるようにもう1枚のクッキングシートを配置します。
3.低温でアイロンをかける
クッキングシートの上から、低温のアイロンを押し当てます。
画像:蜜蝋ラップ作成手順_アイロンをかける(撮影/弥穂)
溶けてきたみつろう(蜜蝋)が布全体に広がるようにアイロンで伸ばしていきます。
4.仕上げ(完成)
画像:蜜蝋ラップ作成手順_完成(撮影/弥穂)
みつろう(蜜蝋)が布全体に広がったら上側のクッキングシートを外します。冷めたら下のクッキングシートから剥がして完成です。
布の周りにはみ出たみつろう(蜜蝋)はハサミでカットしましょう。

画像:蜜蝋ラップ作成手順_完成(弥穂)
予算は330円以下に収まる
材料を100均で揃える場合、20cm×20cmサイズまでなら330円で作ることができます。
しかもみつろう(蜜蝋)は10g入りなので10cm×10cmサイズなら3回分。クッキングシートもロール 1本あれば、複数回使えます。また家にあるハギレを材料にすることもできますよ。

蜜蝋ラップ使用イメージ(撮影/弥穂)
アイロンなしでも作れるものの……

自宅にアイロンがないという場合でも、みつろうラップを作る方法はあります。
ただし、仕上がりはムラができやすいため、綺麗に仕上げたい場合はアイロンを使うのがベストです。
アイロンなしでの作り方は以下の2通り。
湯煎したみつろうを使う
クッキングシートの上に布を置き、湯煎で溶かしたみつろうを布の上からかけてクッキングシートを重ねて上から押さえます。
オーブントースターを使う
クッキングシートの上に布を置き、その上にみつろうを乗せて160度のオーブンで2分程度温めます。
みつろうが溶けてきたらスプーンなどでみつろうを伸ばします。
材料におすすめの布・不向きな材質

画像:いろいろなデザインの蜜蝋ラップ(写真AC/イメージ)
おすすめは綿100%の薄手の布で、生地の目が細かいものです。
綿以外でも作ることはできますが、用途によって注意が必要です。
・ガーゼや麻など目が粗い布
目が粗い布は、みつろうを染み込ませても小さな穴ができてしまうため、水漏れが心配な用途には向いていません。
注意|不向きな用途:ビニール袋の代わりに使用するのは不向き。たとえば濡れたハンカチや水気のあるゴミを包むのは避けましょう。
・ポリエステル
形を固定させづらいため、ぴったりと蓋をするという用途には不向きです。
注意|不向きな具体例:保存容器や瓶の蓋
・タオル地や厚手の布なども避けるべき素材
みつろうを全体へ均一に染み込ませるのが難しく、必要なみつろうの量も増えるため、タオル地や厚手の布はおすすめできません。
また、アイロンを使うので、熱に弱いナイロン、レーヨンなどの化学繊維やシルクなどは避けた方が良いでしょう。
※筆者はレーヨンでみつろうラップを作成してみたところ、個人的には製作も使い勝手も、綿とさほど変わらないと思いました。ただし、一般的に熱に弱いとされている生地については、安易におすすめはできません。
みつろうラップの使い方・デメリット

画像:野菜を包むのに最適(写真AC/イメージ)
基本の使い方
みつろうラップは一般的なラップの代わりとして、保存容器に蓋をしたり、使いかけの野菜を包んだりできます。
手で温めながら簡単に形を変えられて、冷えると固まるので、袋状にして食べ物やお菓子を持ち運ぶなど、大きさや形を工夫してさまざまな食材を包むことができます。
電子レンジでの使用は不可
みつろうラップは熱に弱いため、電子レンジで使うことはできません。また熱いものを直接包むこともできません。食べ物などを包むときは冷めてから包みましょう。
使い方の注意とメンテナンス
みつろうラップは繰り返し使っていると形が戻らなくなったり、折り目の部分が剥がれてきたりします。
みつろうが剥がれて布が露出してしまうと、布が濡れてカビの原因にもなり得るので、長く使うために以下のような定期的なメンテナンスが必要です。
・みつろうラップを作ったときと同じように、クッキングシートで挟んで上からアイロンをかけます。
・みつろうを再度溶かし伸ばしてあげることで綺麗な状態に戻すことができます。
・剥がれが気になる場合は、剥がれた部分に少しみつろうを足してアイロンをかけてください。
・普段は、使った後に水で洗い流すか、汚れが気になる場合は食器用洗剤で優しく洗いましょう。
便利な使い道
ビニール袋の代わりとして、外出中のちょっとしたゴミ入れとして持ち歩くと便利です。
子供の鼻をかんだティッシュや、食べたお菓子の包みなど、ゴミ箱がすぐに見つからないときにさっと包むことができますし、濡れたハンカチなどもみつろうラップで包めばバッグの中の他の荷物を濡らさずにすみます。
もちろん使った後は洗って乾かし、繰り返し使用することができます。
また、みつろうラップはプレゼントのラッピングペーパーにも使えます。みつろうラップで包めば、ゴミにもならず実用的。差し上げる際には、一口メモを添えたり、使い方を説明して渡したりすると親切ですよ。ぜひオシャレな柄の布でみつろうラップを作ってみてくださいね。
どこで売ってる?作る方が早いという声も!

画像:食品保存に便利な蜜蝋ラップ(写真AC/イメージ)
みつろうラップを作るための材料は100均やホームセンターなどで手に入りますが、出来上がった商品をお店で探すのは現状難しそうです。
店頭で買いにくいことから、「自分で作った方が早い」という声もあるので、欲しい人はお試しを。もし商品として買いたい場合は、主にネット通販で販売されているので探してくださいね。