敬老の日のプレゼントを義母・義父に贈らないとまずい?

敬老の日のプレゼントを手配するのは、妻がほとんどです。だからこそ、夫側の両親(義父・義母)に「敬老の日」 を贈るか否か判断が難しいと考えられています。
なぜなら「敬老の日」とは、父の日や母の日と異なり、「高齢者を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨があるから。「高齢者」という言葉と、名称内の「老」という漢字が、結果的に『義父母へ贈りにくい』と感じさせるハードルになっているのでしょう。
しかし、結論から言うと、敬老の日のお祝いや贈り物は、完全に個人の自由です。
贈らなかったからといって、公的なマナー違反や不義理になるわけではありません。
ただし、家庭ごとの価値観やこれまでの風習によってとらえ方はさまざま。余計なトラブルを防ぎ、良好な関係を保つためのポイントを押さえておきましょう。
義父・義母に「贈らないリスク」と世間のリアル
世間一般の傾向として、「敬老の日を祝ってもらいたい」「敬老の日に強い期待感がある」というシニア世代はそれほど多くありません。
そのため、贈らないことで即座に致命的な関係悪化につながるリスクは低いと考えられます。
ただし、注意したいのは「その家庭における敬老の日の考え方」です。夫に、幼少期に敬老の日の過ごし方を尋ねたり、義母自身が自分の舅・姑に対してどのように接していたか、夫に聞いてみるとヒントが得られるかもしれません。
また、「敬老の日のお祝い」としては意識していなくても、「祖父母として孫と関わりたい」という気持ちを持つ義父母は多いものです。お祝いの品を贈るかどうかではなく、「孫の近況を伝えるかどうか」が関係性の鍵になります。
実の親(実父・実母)との差に気を付ける
敬老の日を手配するのは妻がほとんどなので、自分の両親(実父・実母)へのお祝いは気兼ねなくできますよね。
しかし、いくら贈りやすくても「実親と義理の親との差」には注意が必要です。自分の実親だけに贈っていたことが万一義父・義母に伝わると「義実家は後回しにされている」と不快感を与えてしまうリスクがあります。また事情がどうあれ、夫もあまり良い気はしないでしょう。
何歳から贈る?60代に贈ると「失礼」と思われる理由

「今年60代になった両親(義父母)に敬老の日をお祝いするの?」と、疑問に思う方も多いですが、実は60代へのお祝いは少し慎重になる必要があります。
アクティブな60代に「高齢者扱い」は要注意
今の時代の60代といえば、現役でお仕事されている方も多く、スポーツや趣味を楽しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。
公的な基準で見ても、公的年金の受給開始は65歳から、免許証の高齢者講習が必要になるのも70歳です。60代(特に前半)は、まだご自身が「高齢者」と思っている人は少ないでしょう。
気持ちも見た目も若々しい人が大半を占めるなか、この段階で子ども(夫婦)から「敬老の日おめでとう」と贈られてくると、「老人扱いされた」「まだそんな年寄りじゃない」と、複雑な気持ちにさせてしまう可能性があるのです。
"祖父母世代"全盛期の60代!「孫からのプレゼント」なら大歓迎
一方で、孫が誕生して、事実上の「おばあちゃん」になる平均年齢は約62歳、「おじいちゃん」は約64歳と言われており、60代はまさに「孫をもつ全盛期」といえます。
他所から「おじいさん・おばあさん」と老人扱いされるのは不本意でも、大好きな孫から「じいじ・ばあば」と呼ばれるのはこの上ない喜びです。
幼稚園や保育園の「敬老の日」行事への参加や、孫がつたない文字で書いた絵や手紙、手作り工作がプレゼントされるのは、60代でも素直に喜んでもらえます。
したがって、60代へ贈る場合は、親(子ども)は裏方に徹し、「すべて孫からのプレゼント」というていで届けるのが最もスマートな方法でしょう。
70代は意外と難しい…判断は「個人の意識」と「節目」に任せて

70代になると「いろいよ敬老の日を意識する頃かな?」と思いがちですが、実は70代前半と後半で、本人の意識に大きなギャップがあります。
「高齢者」としての自覚は70代前半と後半で異なる
日本老年学会などでは75歳以上を「本来の高齢者」、65~74歳を「准高齢者」と定義してます。
70代前半:周囲からは「高齢者層」と見られはじめるものの、自身で「年寄り」と認識している人は半数以下です。
70代後半:まだまだ若いつもりでも、体力の衰えや事故のリスクを実感し、「自分もそろそろ高齢者の仲間入りかな……」と、受け入れる人が増えていきます。
70代の10年間は、体力の変化や社会的地位の変化、またプライドの間で揺れる時期です。
周囲の感じ方と自覚に大きなギャップが生じる年代であり、当事者が自分を高齢者と感じる70代は約4割程度と言われています。
「敬老の日」をどう感じるかは、日頃の発言や雰囲気を観察して推測してみるとよいでしょう。
ただし、これまで敬老の日を祝う習慣がなかったのであれば、意識的にはじめる必要はありません。70代には「古希(70歳)」や「喜寿(77歳)」といった長寿の節目があるため、そのタイミングで丁寧にお祝いする方が自然で喜ばれます。
敬老の日のプレゼントは80代からはじめても自然

80代になると、多くの人が「自分は高齢者である」と自然と認識する人が多くなります。
傘寿(80歳)をきっかけに「1年1年を大切にするお祝い」へ
日本の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳です。80代を迎えたということは、医学的にも「1年1年を大切に過ごしたい年代」に入ったことを意味します。
これまで敬老の日を気にしてこなかった家庭でも、80歳という傘寿や、88歳の米寿をきっかけに「おじいちゃん・おばあちゃんを感謝を伝える日」として、お食事会やギフトの習慣をはじめるのはとても素敵な選択です。
孫が成長した80代は「親から贈る」へシフトする時期
孫が小さいうちは、「孫から」を前面に出してきた敬老の日ですが、祖父母が80代になると、孫は中高生から社会人へと成長しています。
孫は小さいいうちは親がサポートして孫から贈ることが主流でしたが、孫(わが子)が大きくなったら以下のように切り替えていくのが自然です。
・孫が自分でお祝いできる場合:孫からLINEを使ってメッセージや画像、動画など個別のプレゼントを贈る。
・孫が忙しくなった場合:孫名義から「自分たち夫婦(子ども)」からに切り替え、孫の近況写真や報告を添えて、贈り物を手配する。
80代になると、実親だけではなく、義父母に対しても気兼ねなく「体に気を付けてね」というやさしさで、敬老の日のギフトが贈りやすくなります。
名義はどうする?「誰から誰に?」角が立たない選び方

「敬老の日」は、贈る相手の年齢や状況、考え方によってそれぞれ違います。
そこで、相手の意識や状況に合わせて使い分けられる名義と参考ギフトを一覧表にまとめました。
|
相手の状況 ・年代など |
おすすめの名義 |
ポイント |
孫からの贈り物 |
親(子)からの贈り物 |
|---|---|---|---|---|
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60代~70代前半 祖父母:現役感があり若々しい 孫:未就学児~小学校低学年 |
「孫の名前」のみ ※孫からの贈り物にプラスする場合は「家族の連名」 |
「高齢者扱い」の違和感をなくし、純粋に『祖父母への感謝」として受け取ってもらう。 |
・孫の手作り工作 ・孫の写真入りグッズ ・孫のお絵かきや手紙 |
+お花 +果物 +グルメ +お菓子 ※体験型ギフト(食事券や旅行券、陶芸など) |
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70代後半 孫:小中高生~社会人 |
「家族(夫婦+孫)」の連名 |
「孫の気持ち」をメインに、品物を添える形で「家族みんなから」贈る。 |
・手紙やメッセージ ・近況報告 ・写真や動画 ・お菓子、グルメ、入浴剤など |
+花 +実用品 +マッサージ器など健康グッズ |
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80代~ (孫本人が贈る場合) |
「孫の名前」 |
お小遣いやバイト代、お給料で買える範囲内のもの |
予算の目安 バイト代や給与で可能な範囲 2,000円~5,000円 |
孫が主体なので、親(子)からは「別」で贈る。 |
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高価な品物や必要な家電など贈る場合 (年齢問わず) |
夫婦連名(子から) |
『品物』が主役になりやすいので、メッセージを添えると良い。 |
・メッセージ ・使い方や商品の説明 ・近況報告や写真 |
メインのギフト選びとお届け。 |
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施設に入居している場合 (年齢問わず) |
家族(夫婦+孫)の連名 |
食べ物や生花、持ち込み制限を事前に確認。 スタッフにも誰からかわかるよう表記する。 |
部屋に飾れる ・似顔絵 ・寄せ書き ・写真付きカード (要確認) |
・花やひざ掛け ・デジタルフォトフレーム ・日めくりカレンダー(要確認) |
義母・義父へ「あえて孫の名前のみ」で贈る裏技テクニック
「義理の実家に気を使わせたくない……でも、贈り物は届けたい」という場面では、あえて『孫の名前のみ』で手配する方法もあります。
上質なグルメや高価なフルーツなどを贈る場合でも、差出人を「孫」にしておくことで、義母・義父に「お返しはどうしよう」「お嫁さんに気を使わせて申し訳ない」といった気遣いを軽減してくれます。
ただし、この方法が自然に成立するのは、孫が大学生でアルバイト収入があったり、社会人など自立している状況に限られます。
孫が自分で働いて稼いだお金で贈り物をくれるというのは、祖父母にとってわかりやすい成長です。「すっかり大人になって」と、孫の成長を喜んでもらえるでしょう。
なお、不自然さや不義理感を出さないために、メッセージカードは必ず同封し、夫(息子)から事前に一言連絡を入れてもらうのがおすすめです。
・メッセージ例)「いつも私たちを温かく見守ってくれてありがとうございます。〇〇(孫の名前)もすっかり大人になりました。寒さに向かう折、お身体ご自愛くださいね。」
・連絡の例)「〇〇(孫)から敬老の日のプレゼントが届くから受け取ってね」
相手に気を使わせない!ギフト選びのヒント
「高価すぎるものは気を使わせるし、物が増えても困る……」というシニア世代。また、年を重ねるごとに欲しいものも少なくなっていくので、プレゼント選びに迷う人も多いようです。
そんなシニア世代に贈る敬老の日のプレゼントには、年齢に応じた「重くならない」「実用的」なものや、カタチとして残らない「食べ物」などを選ぶのがベターでしょう。
シニアの入り口ともいえる60代はまだまだアクティブなため、食事券や音楽鑑賞券、お芝居、旅行券、温泉券、ものづくり体験などの体験型ギフトも喜ばれます。
シニア世代の本音と「健康年齢」への配慮
シニア世代には、若い世代からは見えにくい本音があるようです。
・「楽しめるものが少しずつ減っていく…」
・「行きたいところは元気に歩けるうちに」
・「おいしいものは”おいしく食べられるうち”に楽しみたい」
大切なことは『年齢』そのものよりも『健康年齢』に合わせた選び方です。
また、70代~80代のシニア世代は、『少しずつ身の回りの物を減らす(断捨離)』という意識が芽生えはじめています。ご本人の強い希望がなければ、場所が要されたり重かったりする贈り物は避けるのがやさしさです。
家族のぬくもりが毎日届く「卓上日めくりカレンダー」もおすすめ
どの世代でも「メッセージ」や「気持ちの伝わるギフト」は確実に喜ばれます。写真や手書きのメッセージを添えて届けるのがるのがおすすめです。
そんな「心」や「言葉」がギフトになったのが、毎日めくるたびに家族の存在を感じられる「卓上の日めくりカレンダー(壁かけ可)です。日めくりカレンダー単品だけでなく、お花やお菓子に添えて贈るギフトとしても人気があります。
施設で暮らすおじいちゃん・おばあちゃんへ贈られた方からは「お部屋に飾っていたら、他のみんなにうらやましがられた」という嬉しい声も届いています。
コンパクトで場所を取らず、毎日あたたかい言葉にふれられる日用品は、気を使わせない贈り物として最適です。
まとめ

敬老の日に「誰が誰に贈るか」で悩んだときは、以下のポイントを思い出してください。
1.贈らないとまずい?→決まりはないが、義両親と実親は平等になるように配慮すると安心。
2.60代に贈ると失礼?→人によっては「自分はまだ高齢者ではない」と感じている人も多いので、「敬老の日」というより「孫からのお祝いと感謝」にするのが無難。
3.名義について→相手の年齢や贈り物の内容に合わせて「孫から」と「夫婦連名」を使い分ける。
大切なのは、高価なものや欲しいものをプレゼントすることよりも「相手を思いやる気持ち」です。ご家庭内での距離感やご両親のタイプや関係性に合わせて、無理のないカタチで敬老の日をお迎えください。
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◇記事:salvia編集室



