※この記事は、現役看護師(皮膚科病棟勤務経験)の方に質問し、その回答を元に作成しました。
<30秒でこの記事がわかる>
・汗拭きシートによってワキガになることは?→考えにくい
・汗を拭いた後のシートが臭いのはワキガのサイン?→そもそも脇は臭くなりやすい部位
・汗拭きシートはどれでもよい?→NO!使い方や選び方はある
汗拭きシートはワキガの原因になる?

画像:photo-AC
結論からいうと、汗拭きシートがワキガの原因になるのは考えにくいです。
ワキガは、脇に存在するブドウ球菌やジフテロイド菌といった常在菌と、汗や皮脂が混ざることで、独特のニオイが発生している状態です。
常在菌は悪い菌ではなく、正常な人間の皮膚に日常的に存在している菌。むしろ常在菌が存在している状態が自然です。よって、汗拭きシートが直接的にワキガの原因になることはありません。
基本的にワキガ対策になる!でも…
汗拭きシートは、ワキガの原因となる汗や皮脂を拭き取ることができるため、むしろワキガ対策として有効と考えられます。
ただし、不適切な方法で汗拭きシートを使っていると、悪臭が強くなることもあるのです。使用方法によって、ワキガのニオイを悪化させてしまうことを把握しておきましょう。
汗拭きシートとワキガの原因は直結しない
ワキガは基本的に遺伝や体質による可能性が高いと考えられています。
ワキガが最もひどくなるといわれているのは、大体10代後半〜20代前半にかけて。ワキガの原因となる汗はアポクリン汗腺から分泌されるものであり、その分泌は10代後半〜20代前半にかけて活発化するからです。
ただし20代後半以降も、脂質の多い食事をとっていたり、慢性的にストレスをためていたりすると、ニオイが強くなる可能性があります。
脇を拭いた後の「シートが臭い」のはワキガ?

画像:photo-AC
脇を拭いた後の汗拭きシートが、あまりにも臭くてビックリしたことはありませんか?暑い時期になると、「もしかしたら自分はワキガかもしれない……」そんな心配をする人が増えます。
ワキガかどうかの判断と目安
脇を拭く前はそれほどニオイが気にならないのに、脇を拭いた後のシートだけが臭いのであれば、ワキガとはいえないでしょう。もしワキガ体質の方だった場合、シートだけでなく脇からのニオイの方が強くて気になるはずです。
そもそも脇は通気性が悪く、皮脂は汗がたまりやすい部位です。ワキガではなくても、ニオイが気になりやすいため、脇を拭いたあとのシートが臭いのは自然なことです。それほど気にする必要はないでしょう。
汗拭きシートで拭いても脇が臭い理由

画像:photo-AC
「しっかり拭いたのに脇が臭いのは、ワキガなの?」と、ニオイの取れない状態に悩む人もいます。
汗拭きシートの使い方が間違っている
汗拭きシートで拭いても脇のニオイが気になるという場合は、汗拭きシートの使い方が間違っている可能性があります。たとえば、一度使った汗拭きシートの再利用はNG。汚れたシートで再度拭くのは不衛生であり、雑菌が繁殖して悪臭が助長されます。
脇のニオイ対策に逆効果の商品タイプかも
香料が付いている汗拭きシートの場合は、脇のニオイと混ざり、逆に臭くなってしまう可能性があります。おすすめは無香料の汗拭きシートですが、自分の脇のニオイと混ざっても気にならない香りの商品を選ぶ方法もあります。
脇を拭くと茶色くなる原因

画像:photo-AC
脇を拭いたときに茶色くなる原因は、脇の皮膚表面から剥がれ落ちたアカや、皮脂汚れが付着しているからだと考えられます。
汗自体は無色透明であり、拭いても色は付きません。脇は毛穴が多く、皮脂やアカが出やすい部位であるため、拭いただけでシートが黄ばんだり茶色くなったりする場合があるのです。
肌にやさしい汗拭きシートの使い方

画像:photo-AC
1.強く拭かない
汗拭きシートで脇を拭くときは、ゴシゴシ擦るように強く拭かないようにしましょう。摩擦による刺激で皮膚が赤くなったり、傷ができてしまったりするおそれがあります。
2.完全に乾燥させない
脇の汗をシートで拭くのは、ニオイ対策として効果的です。しかし、意外にも完全に汗を拭きとって皮膚を乾かすような拭き方はおすすめできません。かえって発汗を促すことにつながる恐れがあるからです。
本来汗は、体温を下げるために皮膚から排出されています。完全に汗を拭いてしまうと皮膚の熱を取ることができず、熱を下げようとしてさらに汗をかいてしまうのです。
これらをふまえて、汗拭きシートを使うときは、ある程度湿り気のあるものや、ぬれタオルもおすすめ。上から軽く押すような感じで、こすらず優しく拭きましょう。
使ってはいけない「NG商品」

画像:photo-AC
ワキガの気になるニオイに、汗拭きシートを活用するのは有効とされています。しかし、汗拭きシートならなんでも良いというわけではありません。そこで、逆効果になると考えられる汗拭きシートの特徴をご紹介します。
特に避けたい汗拭きシートの特徴
・香料が強い
・サラサラパウダーが配合されている
香料が強い汗拭きシートは、ワキガ特有の独特なニオイと混ざり合い、さらに強烈な悪臭となることがあります。嫌なニオイを消すために良い香りで上書きしたくなるかもしれませんが、できるだけ無香料の汗拭きシートがおすすめです。
また、サラサラパウダーが配合された汗拭きシートを使うときも注意が必要です。パウダーが脇の毛穴をふさいでしまい、毛穴の汚れがニオイの元となってしまうことがあります。
もしサラサラパウダーが配合された汗拭きシートを使うのであれば、一度脇をぬれたタオルで拭き、パウダーを除去するのがコツです。
汗拭きシートの選び方

汗拭きシートとワキガの関係や脇のニオイ対策から、「汗拭きシート」の選び方について、3つのポイントをまとめました。
・無香料
・パウダーフリー
・殺菌作用が含まれている
汗拭きシートは無香料のものがおすすめ。それは、香料が脇のニオイと混ざってより悪臭になるのを防ぐためです。
また、パウダーによる毛穴詰まりでニオイが悪化してしまわないよう、パウダー系が含まれていない商品がよさそうです。
そして、ニオイ原因は菌であるため、殺菌作用のある商品が、ニオイ対策に良いとされます。
なお、上記のポイントを踏まえ、ワキガや脇のニオイケアとしておすすめの商品は、花王の『Biore冷シート(向無香性)』。
白色と水色のパッケージで無香料のため、男女ともに使いやすい商品です。シートは大判サイズとなっており、1枚で全身を拭けるため何枚も使わなくて済みます。コスパ良好です。
脇汗や脇のニオイが特に気になる季節は夏ですが、まだまだ残暑の厳しい日があります。また肌の露出が少ないだけで、秋も冬も、脇汗や脇のニオイへの悩みはつきもの。
汗拭きシートを上手に活用して、快適な「脇環境」をめざしてくださいね。
◇記事の構成・編集/(salvia編集部)
◇情報提供・回答文/れな(看護師ライター・現役看護師)
*記事中の画像はイメージです。